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日刊建設タイムズ社
2017/03/15

【千葉ストーカ方式120t規模/2次でリサイクル施設/事業計画概要書を縦覧/我孫子市 クリーンC整備】

 我孫子市は14日、クリーンセンター整備事業に伴う事業計画概要書の縦覧を開始した。縦覧期間は4月17日まで。既設のクリーンセンターがある場所で、第1次事業として処理能力約120t/日の新廃棄物処理施設(新焼却施設)、第2次事業として処理能力約27t/日のリサイクルセンターを整備する計画。第1次事業は2019〜20年度での設計、20〜21年度での建設を予定している。
 事業実施区域は、現在、クリーンセンターとして利用されている場所(中峠2264他)で、面積は約2万9300u。71年に「ごみ焼却場」として都市計画決定されている。
 同事業では、まず、現在の敷地を分断する市道を廃止して一団の土地とした後、敷地の南側に約8000uの整形地を確保して一部建屋等を移設・撤去し、その場所に第1次事業で新焼却施設を建設。次に、現在の焼却施設等を移設・撤去し、その跡地に第2次事業でリサイクルセンターを整備する計画。
 新焼却施設は、ストーカ方式、煙突高さ59m、処理能力約120t/日(約60t/日×2炉)で、また、リサイクルセンターは破砕処理施設や資源化施設を備え処理能力約27t/日で計画。新焼却施設の処理能力は、昨年度の施設整備基本計画時点の約130t/日よりも少し小さくなった。
 これらの建設に充てる整形地約8000uの土地利用計画(建築計画)は新焼却施設約4500u、リサイクルセンター約3250u、計量棟約250u。それ以外は、構内道路・駐車場等約1万8100u、緑地約3200uで計画。
 同市では現在、環境影響評価業務(16〜18年度)、施設詳細配置計画、PFI導入可能性調査を、いずれも国際航業へ委託して進めており、施設詳細配置計画を今年秋ごろまでに策定し、それを踏まえて17年度末までにPFI導入可能性調査を取りまとめ、整備手法を明らかにする。
 整備手法決定後、第1次事業となる新焼却施設については19〜20年度で設計(19年度は解体工事も)、20〜21年度で建設を行い、21年度内の供用開始を目指すほか、第2次事業となるリサイクルセンターについては22〜25年度で設計・建設を行い、26年度当初の供用開始を目指す。
 新焼却施設の計画処理量は、稼働開始予定の21年度の推計値(最大)で可燃ごみ2万5355t、可燃残渣1540t、脱水ケーキ597tの合計2万7492t(15年度実績値2万9364t)。
 リサイクルセンターの計画処理量は、稼働開始予定の26年度の推計値(最大)で粗大ごみ・不燃ごみ1665t、容器包装プラスチック1369t、ペットボトル355t、ビン893t、空き缶・金属類1285tの合計5567t(15年度実績値5898t)。
 新焼却施設は、回収率12・5%以上の高効率なエネルギー回収型廃棄物処理施設とし、場内で使用する電力と熱量を確保するとともに、余剰電力を売電する施設を目指す。
 一方、リサイクルセンターは、搬入された粗大ごみ、不燃ごみを破砕処理施設で破砕した後、選別設備で鉄・アルミ類、可燃残渣、不燃残渣に選別。選別した鉄・アルミ類は資源化し、可燃残渣は新焼却施設で処理。不燃残渣は場外に搬出し、処分する。
 73年に稼働を開始した現在の焼却施設(ストーカ式、1号炉90t/日、2号炉105t/日)は日立造船が施工。稼働から40年以上が経過し老朽化が進んでいる。また、77年に稼働開始した破砕処理施設、82年に稼働開始した資源化施設も老朽化が進んでいる。k_times_comをフォローしましょう
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