新潟県土木部営繕課は13日、WTO(世界貿易機関)適用の公募型プロポーザル方式「県央基幹病院基本設計業務」について、佐藤総合計画・基設計JVを最優秀者に特定したと発表した。
5者に対し技術提案書の提出を要請。次点は横河建築設計事務所・長建設計事務所JVだった。
特定テーマは、(1)地域に必要な医療の中核としての役割(救命救急医療、高度・専門医療)を果たすために必要な施設整備(2)利用者(特に高齢者)および医療スタッフの動線等に配慮し、(限られた建築面積の中)効率的で使いやすく、今後の医療動向等の環境変化に柔軟に対応可能な施設整備(3)マグネットホスピタルとして、医療スタッフが集まり、キャリアアップができる魅力ある病院を実現するための特色ある施設整備(4)災害時においても継続した医療が提供できる施設整備(特に本地域は浸水被害が懸念されることからその対策)(5)建設時のイニシャルコストを抑えつつ、環境影響(温室効果ガスの排出抑制や省エネルギー化)に最大限配慮し、ライフサイクルコストの低減を図る施設整備―の5項目を求めていた。
計画によると、延べ床面積は約3万3000平方メートル。病床数450床(うち救命救急センター20床)。三条市上須頃地内の高速道路沿いの農地に整備する。基本設計には宅地造成の実施設計も含まれ、履行期限は8カ月程度を予定。その後実施設計に移行する見込み。工事は20年度から3カ年で推進していく。