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建設経済新聞社
2017/03/14

【京都】けいはんなプラザのラボ棟 約3・4億投じリノベ改修

 京都府は、精華町光台のけいはんなプラザのラボ棟を機能強化のため改修する。
 国の経済対策を活用した第3次緊急経済対策の一環。28年度12月補正予算にけいはんなプラザ産業支援基盤整備費3億4300万円を新規計上した。
 理化学研究所の「科学技術ハブ」のけいはんなプラザのスーパーラボ棟立地を受け、中核研究施設としての機能を強化するため、ラボ棟の受変電設備の改修工事を実施する。これに加えベンチャー企業等のさらなる集積を図るため、ラボ棟高階層(6〜13階)のうち、2フロア分をエレクトロニクス系フロアから理化学実験系フロアにリノベーション(改修)する。
 ラボ棟受変電設備の改修で、ラボ棟屋上の更新対象は高圧負荷開閉器6台、変圧器7台、計器用変流器4台、零相変流器8台、計器用変圧器4台、保護継電器2台。ラボ棟地下階の更新対象は進相コンデンサ2台、直列リアクトル1台、放電コイル1台、真空電磁接触機1台。フロアリノベーションに伴う動力盤(300kVA)の増設、動力盤増設に伴う中央監視盤(ラボ棟1階電気室)の改修も行う。
 フロア改修では、各対象エリアを6ユニット(1ユニット当たり80u)に区分し、各ユニットまでの電気(動力幹線)、給排水設備(給水主管・排水主管)を整備する。対象エリアは7階北、8階北及び南、11階北。改修仕様は電気設備が三相3線210V、150VA/u(増設)、衛生設備が給水20A・排水65A(増設)。
 ラボ棟屋上に増設する動力配電盤から、各ユニットに設置する手元開閉器までの動力幹線を整備。配線経路はラボ棟屋上の動力配電盤より、各階EPSまで既設ケーブルラック上を配線し、EPS内に分岐メーター盤を設けて、各階廊下天井内を各ユニットまで配線を行う。
 給水については、11階PS内の給水主管より分岐し、各ユニットまで配管を行い、排水については、各ユニットより建物中央部のテクニカルスリットを介して1階排水立て主管に接続を行う。
 各ユニット入口(床下)において、給水はバルブ止め、排水はキャップ止めとする。給水はユニット毎に量水器を設ける。
 このほか、動力幹線、給排水管敷設に伴う各階廊下の床(OAフロア)及び天井の撤去、復旧を行う。
 府はけいはんなプラザラボ棟機能強化工事設計業務の担当業者を指名競争で決めるため、3月13日付で通知した。設計工期は7月13日まで。
 けいはんなプラザラボ棟(精華町光台1丁目7)はSRC造地下1階地上13階建、延2万0774u。敷地面積は5万1440u。