日本工業経済新聞社(茨城)
2017/03/11
【茨城】一般廃棄物処理施設整備基本計画策定へ/城里町が当初予算案を公表
城里町(上遠野修町長)の2017年度予算案が明らかになった。新規事業として道の駅かつら外部トイレ新築工事に4233万6000円、保健福祉センター施設改修に7284万2000円、一般廃棄物処理施設整備基本計画策定に2557万5000円を計上した。特別会計では、汚水管渠工事などの流域下水道整備事業に2億1181万4000円、特定環境保全公共下水道整備事業に1億5323万2000円を盛り込んだ。(3面に主な事業)
一般会計の総額は92億2270万円で前年度比4・9%の減。普通建設事業費は同32・3%減の9億2523万1000円。
道の駅かつら(御前山37)のトイレは、設置から20年以上が経過し老朽化が進むため建て替える。設計は級チ倉井亨建築設計室(城里町)。既存トイレは新トイレの完成後に解体する。
保健福祉センターの改修は七会と常北が対象。どちらも00年の完成で、七会がRC造平屋、1315u、常北がRC造2階建て、延べ1997u。クラックが発生した外壁の改修などを実施する。新年度に設計から工事まで終わらせる予定。
新ごみ処理施設については、ごみ処理を行う環境センターを新設、し尿処理を行う衛生センターは改修による延命化を行うため、整備基本計画を策定する。事業総額見込みは環境センターが62億816万6000円、衛生センターが26億4697万円。順調ならば工事完了は2020年度を見込み、21年度の稼働を目指していく。新年度は生活環境影響調査や用地の地質調査、測量設計も進める。
道路整備としては、町道0111号線(下古内地内)に6100万円を盛り込み、幅員約4mの現道を約6mに拡幅する。整備延長は約200m。町道19号線(真端地内)には4250万円。延長約180m(W3m)について幅員約4・5mに広げる。このほか、県委託分の町道1号線(徳蔵倉見線)の道路改良工事に1億900万円、61号橋、15号橋、上入野橋の補修工事には3680万円。
さらに、都市計画再検討調査業務に488万2000円を設定し、国道123号バイパスの完成を見据えた新たな道路整備計画や用途地域の見直しに着手する。あわせて町の中心部に潤いと防災機能を与える公園の整備に向けた調査を実施する。
また、農業関連で農業競争力強化基盤整備事業負担金に250万円を設定。水田基盤整備の推進を図るため、増井地区で55ha超の土地改良事業に向けて調査を開始する。
教育費では、常北小学校のプールを解体して跡地に職員や来客者用の駐車場を整備する。工事費は2396万6000円。常北運動公園の駐車場舗装整備には1014万3000円を配分している。
公共下水道事業の流域下水道整備事業では、補助分で延長696m、単独分で延長888mの汚水管渠工事を計画。このほか公共桝設置工事も行う。特定環境保全公共下水道整備事業では補助分で延長726m、単独分で延長378mの汚水管渠工事を推進する。水道施設再編事業では、事業費4950万2000円で送・配水施設工事や実施設計を行う。