東京都福祉保健局は、民間事業者による社会福祉施設の更新などを円滑に進めるため、旧清瀬病院跡地(清瀬市)への代替施設の整備に着手する。鉄骨造3階建て延べ約1万2000平方bの規模で、17〜18年度の2カ年で施工し、利用を希望する社会福祉法人などに貸し出す。
都内には老朽化して更新時期を迎えている特別養護老人ホームや障害者支援施設が多数ある。しかし、市街地にある施設は近隣で仮設用地を確保することが難しいため、建て替えや大規模改修が円滑に進められないケースが少なくない。
そこで、都が一時的に利用できる施設を整備し、希望する法人などに貸し出すことで老朽化した施設の更新を促す。
建設地は旧都立清瀬小児病院跡地(清瀬市梅園1ノ1187ノ2他、敷地面積2万7671平方b)。ここに鉄骨造3階建て延べ約1万2000平方bの規模の施設を新築し、特別養護老人ホーム(定員120人)と障害者支援施設(同96人)として利用できるようにする。全ての居室は1部屋2人(床)定員の個室的多床室とし、居室ゾーンは1ユニット当たり定員12人に設定。リビング・ダイニングルームやキッチン、介助浴室などを設置する。
敷地の北側に事業者の活用スペースを設け、敷地内通路や道路、駐車場スペース、外構なども整備する。設計は大誠建築設計事務所(中野区)の担当。
17年度予算案には施設整備費として17億2500万円を計上するとともに、18年度の債務負担限度額として25億9300万円を設定している。
提供:建通新聞社