大阪市が実施した、「なにわの海の時空館」の利活用に向けたマーケティング・リサーチ(市場調査)で、3事業者が同施設の利活用方法などについて提案した。
同施設は2000年7月、海洋博物館として大阪港の玄関口に開設。フランス人建築家ポール・アンドリュー氏が設計を担当したこともあって注目を集めたが、入館者数の低迷などにより13年から閉館している。
事業者Aの提案では、敷地内にホテルを新設し、時空館と合わせてホテル&スパ、共通エントランスとして活用する。さらに、緑地内にエンターテイメント施設と共通駐車場を新設し、複合的な開発を目指す。
事業者Bは、新旧のマンガ・漫画家をテーマとし、そこから派生するアニメ・フィギュア・ゲームなどの可能性を展示する施設として活用することを提案。
事業者Cは、時空館と運河を含む周辺緑地を使い、ウォータースポーツ体験型宿泊観光事業とボートパーク事業を行うアウトドアレジャー施設として活用することを提案した。
既存建物の概要は▽エントランス棟=鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上1階建て延べ5186平方b▽展示棟=鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造地下2階地上5階建て延べ1万4570平方b▽海中道=鉄骨鉄筋コンクリート造941平方b―。建築面積6250平方b、敷地面積約1万8397平方b。用途地域は準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)。この他、平面駐車場が46台分ある。
提供:建通新聞社