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北陸工業新聞社
2017/03/13

【石川】LVLとCLT使い木造大空間/ウッドワン新ショールーム/野々市で構造見学会

 木質総合建材メーカーのウッドワン(広島県廿日市市木材港南1番1号、中本祐昌代表取締役社長)は10、11の両日、野々市市内で建設を進めている「(仮称)ウッドワン金沢営業所兼ショールーム」の構造見学会を開いた。伊東豊雄建築設計事務所(東京都渋谷区)が石川県内で初めて設計を手掛けた案件。壁が少なく、大きな吹き抜けのある大空間を実現した。
 構造体には、柱と高性能耐力壁を兼ねたB種LVL(単板積層材)のパネル柱、床に高剛性のCLT(直交集成板)を採用した。B種LVLには同社がニュージーランドで育てた原木を加工。一枚板で節がなく、化粧材としても引き立つ。
 同社取締役営業本部副本部長兼住宅システム営業部長の迫勝則氏は「うちは資源を持っている建材メーカーであり、構造事務所でもある。この強みを生かし、事業を拡大していく」と話す。耐力・剛性の高い部材を用いた基本構造の建築物として店舗や事務所、学校などへの展開を図る。
 既存事務所の老朽化に伴い、国道8号沿いの現在地(野々市市御経塚4丁目72、73番地)で一新する。建設規模はW造2階建て延べ499・22平方メートル。1階がショールーム、2階が事務所、ギャラリーとなる。7月の完成を予定。施工は、みやび建設(滋賀県近江八幡市)。構造設計はウッドワン一級建築士事務所。
 なお、同見学会には2日間で設計事務所や施工業者、官公庁職員ら延べ約250人が参加した。

hokuriku