日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/03/10
【埼玉】道路メンテ会議18年度までに点検実施の方針
埼玉県道路メンテナンス会議は8日、さいたま市プラザノースで2016年度第3回会議を開催した。道路施設における点検・修繕の実施状況と今後の予定などについて情報共有を行い、18年度までに全道路施設の点検を完了する方向性を明らかにした。
会長の鹿角豊大宮国道事務所長はあいさつで「県内の老朽化対策をしっかり進めること、メンテナンスサイクルを確実に実施していくことが必要と考えている」と述べ、協力を求めた。
今後の点検予定は▽橋梁=17年度5078施設、18年度4499施設▽トンネル=17年度6施設、18年度28施設▽道路付属物など=17年度116施設、18年度211施設――となっており、順調に推移すれば2カ年で、対象となっている全ての管理施設について点検を終えることになる。
最優先で点検すべきとされている橋梁については▽緊急輸送道路をまたぐ跨道橋=17年度109施設、18年度119施設▽跨線橋(歩道橋含む)=17年度79施設、18年度67施設▽緊急輸送道路を構成する橋梁=17年度459施設、18年度393施設――を予定しており、こちらも18年度完了の方向となっている。
また、16年度の点検により、構造物の機能に支障が生じる可能性があり早期の措置が必要と判定されたのは、2月末時点で▽橋梁=67施設(国交省2施設、県・公社4施設、市町村61施設)▽道路付属物など=12施設(国交省11施設、市町村1施設)――だった。
ほか、修繕事例、課題に対する取り組み状況などが報告された。会議の後、東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際研究センターの長井宏平准教授が地方自治体の社会基盤構造物の維持管理について講演を行った。