日本工業経済新聞社(茨城)
2017/03/08
【茨城】取手市が当初予算案を公表
取手市(藤井信吾市長)の2017年度当初予算案が公表された。主なものでは、都市計画道路3・4・7号取手東口城根線整備事業に2億4573万2000円、取手グリーンスポーツセンター施設整備事業に1億6117万9000円、市民会館改修事業に7600万円、(仮称)取手東部保育所および地域子育て支援センター整備事業に4998万9000円のほか、特別会計で取手駅土地区画整理事業に4億4132万1000円を盛り込んでいる。
新年度予算は「まちの活性化」「定住化の促進」「学校教育の充実」「協働と持続可能な自治体運営」を基本方針として編成。一般会計は356億2000万円で前年度比2・5%の減。そのうち普通建設事業費は16億4937万円で同47・9%の減だが、国の経済対策で3学校の耐震化や大規模改造事業費として14億1900万円を16年度3月補正予算に前倒しで計上している。
総合体育施設の「取手グリーンスポーツセンター」(野々井1299)では、第1・第2体育室の床張替え工事に9300万円、音響・照明制御装置改修に3000万円、空調設備改修工事(第W期)に2700万円、音響・照明制御改修および洋式トイレ化に向けた設計に400万円を配分。
市民会館(東1−1−5)では、耐震補強と大規模改造工事に向けての実施設計に2500万円を措置。新年度早期に指名競争入札で発注する。工事は18年度に予定しており、耐震化のほか、16年度に実施したトイレ、ロビー、舞台吊り物、空調設備以外の改修に取り掛かる。
また同じく市民会館で、隣接の福祉会館と共用のキュービクル更新のため5100万円を盛った。利用の少ない9月に施工する方針。
旧取手第一中学校跡地に新設する(仮称)取手東部保育所・地域子育て支援センターでは、前年度から且O橋設計(東京都千代田区)が着手している設計に3780万円と、工事影響事前調査に1150万円を予算化。
学校施設では、戸頭中校舎の大規模改造(屋根、外壁、内装、トイレなど)の設計に1700万円のほか、中学校武道場(取手二中、永山中、戸頭中、藤代中、藤代南中)の非構造部材耐震化設計に480万円を充てる。
さらに16年度3月補正予算では、久賀小校舎耐震補強大規模改造・体育館大規模改造に6億3900万円、山王小校舎大規模改造・体育館耐震補強大規模改造に4億5980万円、六郷小校舎・体育館耐震補強大規模改造に3億2020万円が計上されており、全て新年度に発注となる。
道路関係では、取手駅東口への主要アクセス道路である都市計画道路3・4・7号取手東口城根線(台宿工区)で、物件移転補償費1億4400万円と用地買収費1億100万円を計上。
ほかに、騒音や振動が顕著な市道2548号線等(西一・二丁目)の維持工事(L200m)に5400万円、軟弱地盤で損傷が激しい市道0128号線(山王上曽根)の改良工事(L110m)に4104万円などを充てる。
都市排水整備事業費は、総額1億8099万4000円で、藤代横町(マンホールポンプ)に6692万8000円、野々井地区(U字溝、L191m)に2695万7000円、野々井前原(マンホールポンプ)に1958万1000円など。
取手駅西口都市整備事業特別会計では、駅北土地区画整理事業に4億4132万1000円を投じる。17年度は、西部地区造成(A約0・7ha、1億7262万8000円)、電線共同溝工事(都市計画道路3・5・39号線、L約65m、2354万4000円)、都市計画道路3・5・39号付帯工事(仮囲い設置・既設道路とのすり付け、507万6000円)を計画している。