建通新聞社(神奈川)
2017/03/08
【神奈川】JR東日本など 「Jバイオフードリサイクル横浜工場」 5月着工へ
JR東日本などが出資する新会社のJバイオフードリサイクルが食品リサイクル施設の「Jバイオフードリサイクル横浜工場」を横浜市鶴見区に建設する。5月に着工し、18年8月の営業運転を開始を目指す。食品廃棄物によるバイオガスを利用して年間約1100万`ワット時の発電を行う。
新会社は、JR東日本と東日本環境アクセス、JFEエンジニアリング、JFE環境との共同出資。横浜市鶴見区弁天町3ノ1に本社を置く。資本金は6000万円。代表者は脇田茂氏。
食品リサイクル施設は、横浜市鶴見区末広町2ノ1ノ5に建設。敷地面積は約6850平方b。処理能力は1日最大80d。処理方式は湿式メタン発酵。発電機定格出力1800`ワット。年間発電量約1100万`ワット時を予定。一般家庭約3000世帯分の年間使用電力量に相当する。設計・施工はJFEエンジニアリング。
JR東日本グループの駅ビルやエキナカなどから排出される食品廃棄物を活用。焼却処分によらない微生物の働き(メタン発酵処理の過程で発生するバイオガス利用)により再生可能エネルギーを創出するもので、CO2排出量を削減し、地球温暖化防止に貢献するとしている。
発電した電力は、FIT(再生可能エネルギー固定価格買い取り制度)を活用するほか、排熱の一部を施設内で有効利用する。
加えて、JR東日本は、東日本環境アクセスと連携して効率的な収集運搬計画を策定し、JR東日本グループから発生する食品廃棄物のリサイクルを推進する。
食品ロスは国内で年間632万d発生(2013年度推計・農林水産省)し、その多くが焼却処分されている。JR東日本グループの駅ビルやエキナカなどから発生する食品廃棄物は、脂分や塩分、包装などの混入が多く、飼料化や肥料化による再生利用は限られていた。今回、JFEグループとの協業により、食品廃棄物の新たな利用を図る。
提供:建通新聞社