県道路公社は、指宿有料道路でV期区間の山田ICフルインター化を計画している。区間内にある橋梁3基は、予備設計に向けた指名競争入札を行う。老朽法面の改築も急ぐ必要があることから、測量設計や地質調査を随時発注している。
山田ICは、鹿児島IC方面への乗り降りしかできないハーフ状態となっている。今後、谷山方面にも利用できるようフルインター化することで、皇徳寺団地内の通過交通を軽減して渋滞緩和を図る。現在、用地買収に向けた手続きも進んでいる。
谷山方面から山田IC方面には、減速車線や加速区間を新設するほか、市道等をまたぐ函渠工や橋梁は各ランプに設置する。
トールゲートには、上下線にETCと現金収受機を各1ゲートの計2基ずつ整備。工期は約5年間、総事業費は約36億円を見込んでいる。
同時に行う山田料金所のETC設置は、事業費約16億円で上下線にETC各2ゲート、現金収受機各2ゲートを計画。ETC2基(上下各1基)で暫定使用を開始したい考えで、残り2基の設置まで約2年を見込んでいる。
U期区間の整備は、老朽化した法面のうち、特に表面に変状が見られるなど、早急な対策が必要と判断した個所から着手する方針。危険度が高い個所から斜面を切り直す必要があるため、用地を買収して工事を実施する。