建通新聞社(神奈川)
2017/03/07
【神奈川】神奈川県産業労働局 辻堂駅北口周辺にロボット共生モデル空間 企画策定でプロポ
神奈川県産業労働局は、JR辻堂駅北口周辺(藤沢市)でロボットとの共生の象徴的なモデル空間整備を予定。具体的な企画策定に向けた「平成29年度ロボット共生社会発信事業モデル空間企画業務委託」のプロポーザルを7日に公告した。3月21日までに参加意思表明書を提出を受け付ける。プロポーザル参加者は27日までに提案書を提出。局は、4月下旬までに委託先を特定する。2017年度予算の成立を前提とした業務。
県は、「さがみロボット産業特区」の取り組みなどでロボットと共生する社会の実現を目指している。そのためには人がロボットと共生している姿を実感してもらうことが必要不可欠と考え、モデル空間整備への取り組みを進めている。本年度は、「ロボット共生社会発信事業調査業務」として、モデル空間の整備に効果的な地域を検討し、面的な展開により共生を体感できる企画の実施イメージを作成している。
この結果、JR辻堂駅北口周辺にモデル空間を整備する方針とし、17年度は、共生空間として活用する個々の施設やロボットの候補を決定し、モデル空間の全体像を整理する。空間のイメージは、本年度に公開したアニメ「ROBOT TOWN SAGAMI 2028」の実現となる。
モデル空間では、県が指定する実施地域内の既存の施設などにロボットを実装する。18〜19年度に設計・整備を行い、20年度の全面公開を予定している。また、19年ラグビーワールドカップ大会と20年東京五輪・パラリンピック競技大会の開催期間中に、会場周辺で特設スペースを設ける。
※五輪などで特設スペース
今回委託する業務では、商業施設、医療・介護施設、オフィスなどでの演出方法を提案。施設やロボットメーカーにヒアリングし、実際にロボットを施設に実装するための具体的な導入方法を検討・提示する。ロボットの実装に適した施設が見当たらない場合は、貸店舗・オフィスや仮設施設などで実施を想定。個々の施設などで、ロボットを導入するために必要な設備や装飾(パネル・テーブル・パーティション・カタログスタンドなど)が分かるイメージイラストを作成する。また、「ロボットと共生する社会」を体感できるようなモデル空間全体の演出方法を提案。
横浜国際総合競技場周辺(横浜市港北区)と江ノ島周辺(藤沢市)では、短期的に併催する特設スペースについて演出方法と必要な設備や装飾を検討・提示する。
これらの管理運営手法や整備工程表、整備予算書の作成も業務に含まれる。
提供:建通新聞社