高知市は、東部総合運動場の敷地を拡張し、新たなスポーツ施設や市民のレクリエーションのための施設を整備、都市公園化を目指す。2017年度は、敷地を拡張する区域を定めるため、周辺にある農地の地権者や土地改良区との協議に入る。合わせて3月末に策定を完了する基本構想を踏まえ、基本計画の策定に着手し、一定の施設配置図や既存施設も含めた導線の検討を進める。
東部総合運動場の敷地面積は約13f。プールや体育館を備えたくろしおアリーナ、プロ野球や大学生のキャンプにも使用される野球場、ナイター照明を備えたテニスコートの他、多目的グラウンド、投球練習場、打撃練習場、体育センターがある。また多目的ドームの建設も進められており、今年秋に供用開始予定。
区域の拡張については、運動場の西側と北側は介良川が流れているため、東側または南側で検討する。現在、これらの区域はほとんどが農地だが、東側が介良丙、南側が五台山地区で、管轄する土地改良区は異なる。市はそれぞれの土地改良区や農地を所有する地権者と協議を進め、17年度中にどの区域にどれだけの敷地を拡張するのかをまとめる考え。合わせて、新たなスポーツ施設整備について、さまざまな要望が出されていることから、どういった施設を新設するのかといった基本計画を策定し、運動公園としての内容を具体的に示す。これらの結果を踏まえ、18年度から都市公園化決定に向けた手続きに入る考えで、用地取得や測量、設計などにも着手する。
市では、都市公園として施設を充実させることにより、スポーツキャンプや各種競技大会の誘致を見込んでいる。
提供:建通新聞社