香川県警察本部は三豊警察署の整備で、2017年度当初予算案に初年度の建築工事費1億6400万円を盛り込む一方、17〜18年度の2カ年の債務負担行為として設備を含む工事費13億9500万円の予算を今議会に提案している。同議会で予算が議決されれば17年度早々の工事発注に向け、県総合評価委員会で落札者決定基準に係る審査を行い、建築、機械、電気、エレベーター設備に分離し早ければ4月にも一般競争入札(総合評価方式)で建築工事を公告する。9月議会承認案件として手続きを進める見込み。
老朽化し手狭な現三豊警察署を移転整備により建て替えるもので、規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ4500平方b(塔屋を含む)。本館、車庫棟、付属棟の他、自転車置き場などで構成する。庁舎本館には警務課、会計課、生活安全課、地域課、刑事課、交通課、道場、会議室などが入る。付属棟には車庫、運転免許更新事務室(2階)、講習室などが入る。
駐車場は一般用で五十数台を確保。相談室や被害者対応室などを完備。防災拠点とするための備蓄倉庫や災害対応室も備える。
現在の三豊警察署(本館・鉄筋コンクリート造3階建て延べ1024平方b、塔屋付き、分館・軽量鉄骨造2階建て延べ631平方b)は、老朽化しており狭隘(きょうあい)化。敷地内の駐車場も限られていたことや、運転免許更新施設も狭く、土地形状などから施設内の利便性も十分でなかった。
このため、三豊警察署(三豊市高瀬町下勝間2516ノ4)から学校法人瀬戸内学院グラウンド跡地(三豊市高瀬町下勝間2351ノ2)の約5300平方b内に、現敷地と学校法人の敷地を等価交換する形の用地購入で移転し建て替える。
新警察署庁舎を17・18年度で建築し完成した後の19年度にも現在の警察庁舎を解体する。さら地を所有する瀬戸内学院の土地利用計画は現在のところ未定。
実施設計は斎賀建築設計事務所(観音寺市)が担当。設計期間は17年3月31日まで。
提供:建通新聞社