日本工業経済新聞社(茨城)
2017/03/04
【茨城】ひたちなか市が当初予算案を公表
ひたちなか市(本間源基市長)が2017年度当初予算案を公表した。主な事業として統合校建設事業に1億590万円、親水性中央公園整備事業に4億5000万円、上坪浄水場更新事業に5億5719万4000円、たかのす霊園第6期拡張事業に1億8300万円、民間保育所施設整備補助事業に6億1249万9000円、湊線延伸基本計画策定事業に2675万6000円を計上。道路関連では東中根高場線整備事業に2億520万円、和田町常陸海浜公園線整備事業に2億5562万3000円を盛り込んだ。(3面に主な事業)
一般会計の総額は543億2000万円。前年度当初に比べて4・6%、金額にして23億6500万円の増加。普通建設事業費は85億4799万4000円で同15・9%(11億7055万7000円)の増。予算額は一般会計で11年度に次ぐ過去2番目、特別会計を含めた合計額では過去最大となった。
統合校建設事業では平磯・磯崎・阿字ヶ浦地区に市内では初めてとなる施設一体型小中一貫統合校を新設する。統合するのは阿字ケ浦小学校(阿字ヶ浦町744)、磯崎小学校(磯崎町4598)、平磯小学校(平磯町250)、平磯中学校(平磯町3550)、阿字ケ浦中学校(阿字ヶ浦町610)の5校。想定する施設規模は、校舎がRC造約9000u、屋内運動場および武道場がS造約3000u。建設候補地は磯崎町入道5122ほか38筆の平坦地で、面積は約6ha。同地はひたちなか海浜鉄道湊線の磯崎駅と平磯駅の中間に位置しており、統合校建設に合わせて同校の付近に湊線の新駅を設置する計画。総事業費は約50億円を見込む。新年度は用地測量や不動産鑑定および基本設計を開始する。工事は19〜20年度で行い、21年4月に開校予定。
親水性中央公園整備事業は、憩いと安らぎの場を設け、中心市街地の魅力向上を図るため中丸川流域(長堀町地内)にて公園整備を推進。本年度は長堀橋南側のエリアの整備を行った。新年度は多目的広場、トイレ、駐車場、階段、スロープなどの整備を予定している。整備面積は4万8000u。基本設計と詳細設計は三井共同建設コンサルタント活城営業所(つくば市)が策定した。
上坪浄水場更新事業は、市内の約7割の配水を担う上坪浄水場を移転・改築するため新年度は配水池の建設工事および導水管、配水管の布設工事に着手する。総事業費では約120億円を見込み、20年度末の完成を目指す。
民間保育所施設整備補助事業では、保育需要の増加に伴い現在の定員規模では保育の受け入れが困難であることから新たに佐野中学校区と勝田第一中学校区に民間保育所を新設。整備費用を補助する。また、野いちご保育園(大成町12―2)園舎の老朽化による建て替え費用にも補助を行う。
たかのす霊園第6期拡張事業では、市営たかのす霊園(部田野2720―1)で、約9000uの土地を利用して新たに墓地を整備する。区画数は700基程度を計画。実施設計は叶工エンジニアリング(ひたちなか市)。
湊線延伸基本計画策定事業は、新年度は基本計画を策定。国土交通省関東運輸局との協議・調整をしながら18年度の事業認可取得を目指す。
和田町常陸海浜公園線整備事業では、津波災害時の高台への重要な避難路として位置付けられる都市計画道路。19年度末の供用開始を目指して整備を進める。新年度は7件の家屋移転および雨水幹線整備工事などを行う。全体事業費は約10億円を見込む。
東中根高場線整備事業は、既存橋の長寿命化対策として橋梁の補修を行うとともに、交通渋滞緩和や利便性向上のため、4車線化に向けた新橋の詳細設計を行う。