日本工業経済新聞社(茨城)
2017/03/03
【茨城】茨城県がJR土浦駅の駅ビルにサイクリング拠点整備
県企画部地域計画課は、JR東日本土浦駅の駅ビル「ペルチ土浦」にサイクリング拠点を整備する。駅ビルの1階と地下1階部分を使用し、レンタサイクルスペースや修理・組立コーナー、シャワー付き更衣室、コインロッカーなどを配する。事業費は総額3億1700万円で、2018年春のオープンを目指す。
ペルチ土浦は09年7月、土浦市有明町1−30に開業。施設はSRC造、地下1階、地上6階建て、延べ1万7385uで、潟Aトレ(本社=東京都渋谷区、石司次男代表取締役社長)が運営している。
開業から7年を迎える中で、駅周辺のマーケット状況も厳しさを増していることから、周辺自治体で進めるサイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の整備・利用促進の取り組みと連動し、サイクリング拠点整備を軸に、地域価値の創造とにぎわい、交流人口の増加に資する筑波・土浦・霞ヶ浦エリアの観光拠点化を目指したリニューアルを行う。
リニューアルのコンセプトは、サイクリングを中心としたアクティブなライフスタイルの提案で、観光客を含めたサイクリストと地元住民をターゲットとする。
県は、JR東日本から駅ビルの地下1階の約380uと1階の約580u部分を貸借し、整備。地下1階にはシャワー付き更衣室、レンタサイクル保管スペース、コインロッカー、スロープなどを設置。1階には自転車販売スペース、レンタサイクルスペース、情報発信スペース、修理・組立コーナー、スロープを配する。
地方創生拠点整備交付金活用事業を活用し、本年度の補正予算案に3億1700万円計上している。順調に進めば、17年度の早い段階で設計を発注し、単年度で整備。運営事業者も選定し、18年春の供用開始を目指す。
なお土浦市は事業費3億1700万円の半分を負担するとともに、周辺案内標示などの環境整備を行う。