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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/03/02

【茨城】土浦市が当初予算案を公表

 土浦市(中川清市長)が2017年度当初予算案を明らかにした。主な事業と予算額は、ごみ焼却施設整備に23億9020万2000円、新図書館・美術品展示室整備に17億2789万9000円、新治地区小中一貫教育学校整備に12億2892万8000円、川口運動公園野球場整備に7億8756万4000円、荒川沖木田余線(T期)整備に4億4021万円、田村沖宿線延伸道路整備に3億1524万5000円、常名虫掛線街路事業に2億6244万円。新規では、総事業費10億円超を見込む市民会館耐震化および大規模改造や、神立駅西口自転車駐車場建て替えに向けて、それぞれ設計費を予算化した。
 一般会計の総額は538億1000万円で、前年度比6・4%減。投資的経費は、ごみ焼却施設の更新や新治地区小中一貫校の整備費が増加したものの、市営斎場整備などが完了したことにより24・8%減となった。
 ごみ焼却施設の清掃センター(中村西根1811−1)では、長寿命化計画に基づいて焼却炉3炉の改修に取り掛かっている。16年度に3号炉を施工。17年度は2号炉の工事に向け22億2230万円を盛り込んだ。
 土浦駅前北地区再開発事業では、清水建設・岡部工務店・山本工務店JVによるビルの建築工事に続いて、昨年11月に山本工務店・池田林業JVが1〜4階に入る図書館や市民ギャラリーの内装工事に着手。ビルのオープンは11月の予定。
 また、かすみがうら市と共に事務組合を設立して進めている神立駅西口地区土地区画整理事業では、10月から区画整理工事に着手する。これに関連して、市単独で神立駅西口の自転車駐車場の建て替えに向けた設計費も予算化。2カ年継続費で2335万円(17年度=1000万円、18年度1335万円)を措置しており、新年度早々に公告となる見通し。全体事業費は1億9762万9000円。
 公民連携で川口2丁目地区に憩いの場と観光スポットを整備する土浦港周辺広域交流拠点整備事業では、サイクルセンターや軽食喫茶店などを備えるセンター施設(S造2階建て、延べ500u程度)の設計に540万円、芝生広場や複合遊具、噴水などからなる緑地の設計に1026万円を計上。
 土浦港西側の川口運動公園の野球場では、15年度から3カ年で観覧席や照明灯の整備を進めており、19年の茨城国体の軟式野球に備える。最終年度の17年度は、内外装工事、座席取り付け、給排水管工事を行う。工事費は7億5819万4000円。7月に供用開始となるもよう。
 学校関係では、16年度から継続の新治地区小中一貫教育学校に12億2892万8000円。昨年8月に校舎増築、12月に既存校舎改修にそれぞれ4件分離で着手。来年4月の開校を目指し、引き続き工事を進める。
 新治庁舎跡地に新設する給食センター事業では、椛至驩謳ン計茨城支店(牛久市)が昨年から行っている設計のほか、旧新治庁舎など3棟の解体および記念碑・記念樹の移設のため7204万1000円を計上。18年9月に建築に着工し、20年1月の供用開始を見込む。
 文教施設では、新規で市民会館(東真鍋町2−6)の耐震化と大規模改造事業が始まる。設計費として5010万円を盛った。総事業費は10億314万4000円を想定。
 道路関係では、新設改良事業に4億円。内訳は改良工事(29路線、L3060m)に2億9935万円、測量設計(9路線、L3150m)に2600万円など。4車線化する荒川沖木田余線整備事業(T期L1300m)には4億4021万円を投じ、600mの改良工事などに2億7918万円、用地買収に1億4155万円。田村沖宿線延伸道路には工事費2億9646万円を充て、1520mの改良や2カ所の交差点改良を行う。
 常名虫掛線の改良舗装(L420m)などには2億4840万円、真鍋神林線の改良工事(L660m)などには9752万4000円を配分。川口1丁目交差点〜中央1丁目交差点北側の遊歩道整備を行う亀城モール整備事業では、工事費1億円を充当。
 また、下水道事業特別会計は前年度比9・8%減の48億3847万7000円。このうち下水道(汚水)整備事業費は3億4892万8000円で、管渠整備(L2590m)や東筑波中継ポンプ場新設に伴う実施設計を計画している。