日本工業経済新聞社(茨城)
2017/03/01
【茨城】稲敷市が当初予算案公表
稲敷市(田口久克市長)が2017年度当初予算案を公表した。主なものでは、公共施設再編に伴う旧庁舎などの解体に5億5589万1000円、江戸崎体育館改修工事に2カ年継続費3億825万5000円、防災行政無線デジタル化事業に2カ年継続費2億3657万1000円、橋梁維持補修工事に1億5880万円、桜川総合運動公園野球場スコアボード更新に8067万6000円、高田小学校旧体育館解体に5932万3000円を盛り込んでいる。(2面に主な事業)
一般会計の総額は203億7500万円で、前年度比3・3%(7億100万円)の減。普通建設事業費は23億5914万2000円で同19・9%(5億8516万3000円)の減。要因は公共施設再編事業や放課後児童クラブ整備事業の減額。
主な事業を款別に見ると、総務費では公共施設再編事業の一環で東本庁舎(結佐1545)や桜川分庁舎(須賀津208)、隣接の桜川保健センターと桜川公民館を解体するため、工事費に合わせて5億5589万1000円を盛った。
また、新規で公共施設基礎調査支援業務に1892万6000円を計上。昨年策定した公共施設等総合管理計画を基に施設ごとのデータを取りまとめる。発注方法は公募型プロポーザル方式の可能性もある。
さらに、新規の地域活性化拠点形成に係る基本構想策定業務には753万9000円を措置。17〜29年度までの第2次総合計画の中の土地利用構想を具現化するもので、圏央道稲敷インターチェンジ周辺などの整備構想の策定に取り掛かる。発注方法はプロポーザル方式の採用を見込んでおり、6〜7月ごろに手続き開始となる見通し。
教育費では、江戸崎体育館(荒沼3−1)の設備改修事業に2カ年継続費で3億825万5000円(17年度=1億5381万4000円、18年度=1億5444万1000円)を設定。17年度に空調設備と機械設備、18年度にアリーナの照明のLED化や火災報知機の更新などを行う計画。つくば建築設計事務所梶i龍ケ崎市)が設計を担当した。
桜川総合運動公園(柏木4−5)の野球場では、老朽化しているスコアボードの更新工事に8067万6000円。
高田小学校(高田854)では、現在使用していない旧体育館(1983年築、S造平屋、800u)を解体するため、工事費5730万5000円と設計費201万8000円を盛った。
そのほか、みのり幼稚園(結佐2534−8)とゆたか幼稚園(福田1169)でホールの空調設備工事を行うため、2972万7000円ずつ予算化した。
消防費では、防災行政無線のデジタル化に向け、2カ年継続費で2億3657万1000円(17年度=7161万2000円、18年度=1億6495万9000円)を設定。17年度に親局、18年度に子局(42基)を整備する。
土木費の道路改良工事では(江)5129・5128号線(高田、L380m)に5300万円、(江)3001号線(沼里、L300m)に3800万円、(桜)2−5号線(四箇、L400m)に2600万円、(新)1025号線(柴崎、L100m)に1500万円、(江)1199号線(犬塚、L160m)に1000万円を配分。
橋梁維持補修事業では工事費1億5880万円を投じ、新利根橋の解体(第1期、約1億3600万円)や6橋の補修を行う。
また、公共下水道事業特別会計は前年度比6・8%増の17億721万円。江戸崎、新利根、東処理区の管渠敷設費などに6億6179万5000円を計上しており、特に新利根、東処理区の整備事業費が増えている。