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日刊建設タイムズ社
2017/03/07

【千葉】既存施設の解体など着手/成田市卸売市場再整備/民活導入可能性調査も実施/基本・実施設計は今月下旬特定

 公設地方卸売市場の再整備を計画する成田市は、新年度で建設・造成等の基本・実施設計に着手するとともに、県から用地を取得し、測量調査及び地質調査、既存建物等の解体工事を行う。また、市場の付加価値や継続性を高めるための施設として検討している集客施設等については、民間活力の導入可能性を調査する。基本・実施設計はプロポーザルを公告中で、今月下旬に優先交渉権者を決定する。解体設計はユニヴァサル設計(千葉事務所・習志野市藤崎4―18―23)が担当。
 本年度の事業費は、当初予算に施設整備事業費として委託料6281万3000円、既存施設解体工事費2億円、用地購入費1億2370万円など総額3億8737万円を措置。委託料の内訳は@測量調査A地質調査B移転再整備事業推進支援業務C民間活力導入可能性調査など。解体工事は6月までに設計を完了させ、その後、10月から工事に着工する計画。
 卸売市場は、既存施設の老朽化や耐震性の不足から、移転のうえ輸出拠点として再整備する計画。移転場所は県花植木センター跡地(成田市天神峰字道場80―1ほか)を予定。県から用地を取得し整備する。敷地面積は9万4824u。
 事業の全体スケジュールは、17年度で基本・実施設計、測量調査、地質調査、既存施設解体工事等を実施し、18年度に本体に着工、19年度までの2か年で工事を行い、20年度内の開設を目指す。
 本年度は「卸売市場再整備策定支援業務」を野村アグリプランニング&アドバイザリー・八千代エンジニヤリング共同事業体に委託し、今月15日までの工期で進めている。基本計画では、基本方針、施設計画、概算事業費、要求水準書案の作成などについてまとめる。
 既存施設の解体は、先月24日の入札で「卸売市場再整備既存物件解体工事設計業務」を、ユニヴァサル設計が予定価格1389万4000円(消費税抜き)に対し813万4000円(同)で落札。委託工期は本年6月15日まで。
 解体の主な対象施設は▽管理棟RC造陸屋根2階建て延べ481・2u▽展示館=RC造平屋建て408u▽展示温室=SRC造平屋建て459・55u▽資材格納庫=SRC造平屋建て105・75u▽格納庫=S造平屋建て89・6u▽養生温室、育苗温室3棟=各SRC造平屋建て99・2u▽展示場=木造平屋建て65・61u▽展示施設=SRC造平屋建て32・4u▽屋外便所=RC造平屋建て32・5uなど建物29棟。このほか、敷地内の地中埋設物、ベンチ、街灯、重油タンク、樹木、道路舗装なども解体の対象となる。
 再整備による主要施設は▽水産棟=S造一部RC造2階建て約6250u▽青果棟=S造一部RC造2階建て約4900u▽管理棟=S造、RC造3階建て約1050u▽輸出拠点棟=S造、RC造3階建て約4800u▽加工処理施設=S造、RC造2階建て約1040u▽関連食品棟=S造、RC造2階建て約1000u▽汚水処理施設=RC造2階建て約400u▽その他付属棟=トイレ棟、給水施設、受電施設、廃棄物処理施設、発泡スチロール処理施設――などを予定。輸出拠点棟は通関及び保管機能を持たせる。事業費は概算約70億円を見込む。k_times_comをフォローしましょう
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