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日刊建設工業新聞
2017/03/06

【鳥取】県土整備部・雪害対策 県測協に点検協力を要請

 1月下旬から2月上旬にかけての大雪に伴う雪害対策で、県土整備部は予定していた雪崩危険カ所の点検を見送ることを決めた。雪崩が発生する危険性が収まったためで、ただ同部は、「地盤が緩んでいる可能性がある」とみて土砂災害の危険カ所を緊急点検する。
 同部は雪害対応の「2月補正」に4000万円を盛り込んでおり、雪崩危険カ所をはじめ土砂災害危険カ所など約1800カ所を調査する予定だった。
 今回は雪崩危険カ所の点検を取りやめ、融雪による土砂災害への警戒に重点を置くことにした。
 昨年10月の県中部地震の際に実施した土砂災害危険カ所点検で、「要観察カ所」の危険度Bと判定した59カ所を中心に、雪のため倒木があった14カ所を加えて計73カ所を緊急点検する。
 点検にあたっては、県測量設計業協会に協力を要請。早ければ今週前半から現地調査に入り、異常があれば関係市町に連絡して危険性を住民に知らせる。
 土砂災害危険カ所について同部は、「記録的な大雪による影響が心配される」(治山砂防課)と話しており、点検によって融雪が災害を引き起こさないか目を光らせる。