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北陸工業新聞社
2017/03/04

【富山】県生コン工組/36工場に合格証を交付/今年度の品質管理監査で

 富山県生コンクリート工業組合(酒井正人理事長)は2日、富山市内のホテルで、「経営者技術講演会並びに品質管理監査合格証交付式」を開いた。式では、品質管理監査で「適合」の判定を受けた36工場の代表者に合格証が手渡された。
 この日は監査会議の委員、各工場の代表者ら約80人が出席。冒頭、酒井理事長が「県内の生コン出荷量は、3月末で80万立方メートルから82万立方メートルを見込んでいる。平成2年の253万6000立方メートルの32%、北陸新幹線工事のピークである平成22年の158万立方メートルの半分」と説明し、「国を挙げて生産性の向上が言われているが、生コンでは難しく、長期のスパンで考える必要がある。生コンの品質向上では肝心の骨材について、数年先に問題が生じるとの懸念を抱いており、フライアッシュ試験施工の早期結論に期待している。生コンは社会資本には不可欠な素材。今後も品質の維持・向上、安定供給に努めたい」とあいさつ。
 県生コンクリート品質管理監査会議議長の宮里心一金沢工業大学教授の技術講演「世界のコンクリート見聞録(その2)2017」に続き、監査統括責任者の安川榮志氏が品質管理監査結果の概要を説明し、「不適合の工場はなく、昨年度に比べ減点0が1工場減ったが、全工場の合計減点数は8点減少し、全体的には昨年同様改善している傾向が見られた」と報告し、「引き続き監査制度を活用し、品質管理と安定供給にさらなる努力を重ね、安心して使用してもらえる生コンにしていかなければならない」と協力を求めた。
 交付式では、同監査会議副議長の伊藤始富山県立大学工学部教授が、36工場の代表者にそれぞれ合格証を手渡した。引き続き、議長を囲む懇談会も開かれた。

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