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建通新聞社(中部)
2017/03/16

【愛知】優先交渉権者にチーム葵 東岡崎駅北口駅北東街区

 名鉄東岡崎駅北口駅前の市有地「北東街区」を整備する事業者が、スターツコーポレーション(東京都中央区)を代表とする企業グループ「チーム葵」に決まった。岡崎市が公募型プロポーザルにより再募集していたもので、提案書には南北の商業棟やホテル棟など4棟の施設整備を盛り込んでいる。事業費は約30億円を見込み、2018年2月の着工、19年4月のオープンを目指す。
 提案書の施設概要によると、北店舗棟は3階建て延べ約1850平方b。1階に原付き駐車場、2〜3階には飲食店舗各3区画ずつを設ける。南店舗棟は平屋約370平方bで、物販店舗が2区画入り、このうち1区画は生鮮コンビニエンスストアを予定。
 ホテル棟は、9階建て延べ約3780平方b。1階は設備スペース、2階に温浴施設、3階にロビーを配置する。4〜9階がビジネスクラスの客室として、シングル102室、ツイン8室を設ける。駐車場棟は5階建て延べ6780平方b。1階が駐輪場1400台分、2〜5階と屋上に駐車場として約200台分を整備する。
 この他、北店舗棟北側の乙川左岸沿いに明大寺公園、北店舗棟と駐車場棟に囲まれたスペースに「にぎわいの場」として広場を整備する。また、南店舗には「まちのコンシェルジュ機能」として、観光案内デジタル板やレンタサイクル、Wi―Fiスポットなどを設ける。
 これらの施設は、同市が整備するペデストリアンデッキで連絡する。ホテルのロビーや回廊テラス、北店舗テラスなど各施設の3階部分とつなぐ計画だ。
 優先交渉権者として選定されたチーム葵は、スターツコーポレーションを代表企業に、設計・監理を担当するアール・アイ・エー(東京都港区)や地元企業の岡崎信用金庫(岡崎市)、岡崎ニューグランドホテル(岡崎市)など6社で構成する。今後、特別目的会社を設立して管理運営に当たる予定。
 事業用地は、東岡崎駅北口東に位置する上明大寺町2ノ14ノ1の敷地面積6559平方b。現在、岡崎市が整備を進める明大寺交通広場東で、旧「市営吹矢駐車場」や「東岡崎自転車等駐車場」の跡地。同市では、当初設定した定期借地権の期間を50年に延長するなど、公募条件を見直し再公告していた。

提供:建通新聞社