飛騨市は、2017年度当初予算案で、星の駅宙(スカイ)ドーム・神岡の再整備に2億円を計上した。既存施設を改修しスーパーカミオカンデの研究内容を紹介する機能を拡充する。3月末までにまとめる基本計画と基本設計を基に、デザインビルド方式で第1四半期に公告する。17年度から2カ年で整備し19年度当初のオープンを目指す。総事業費は4億5000万円。
星の駅宙ドーム・神岡(神岡町夕陽ケ丘6)の施設規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ1500平方b。この施設内の一角にニュートリノコーナーがあるが、スーパーカミオカンデで行われている研究内容をもっと分かりやすく紹介する機能を充実させるために既存の売店部分を全て改修する。
基本計画段階の案としては、スーパーカミオカンデの模型や、大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」のレプリカなどを配置する他、ニュートリノを開設する映像アトラクションを中央部に配置。その周りにニュートリノをコンセプトにしたカフェ、展示品、ゲームなどを設置することなどを盛り込んでいる。この内容を基に17年度に設計・施工で整備する。
スーパーカミオカンデをはじめとする世界先端宇宙物理学研究では、振動による研究への影響などで実験施設の見学は制約されている。こうした課題の解決へ向け既存施設を有効活用した改修を計画した。
基本計画・基本設計は、乃村工芸社(名古屋市中区)が担当している。
提供:建通新聞社(2017/03/03)