大阪湾広域臨海環境整備センターは、新たな廃棄物処分場「フェニックス3期神戸沖埋立処分場」(仮称)の整備に向け、計画段階環境配慮書を公表した。整備地は六甲アイランド南地区の約75fを想定。埋め立て容量は約1200万立方bを見込んでいる。
同センターが行う大阪湾フェニックス事業では、1期事業として尼崎沖と泉大津沖、2期事業として大阪沖、神戸沖の計4カ所に処分場を整備してきた。しかし、4処分場を合わせた計画容量7556万立方bに対し、2015年度末までに5880万立方b(進捗率=77・8%)がすでに埋め立てられている。このまま進捗すると、神戸沖が22年度、大阪沖が27年度にそれぞれ埋め立てを終了する見込みで、新たな処分場の整備が課題となっている。
今回、計画段階環境配慮書で概要が明らかになったのは、先行して行う神戸港での計画。整備予定地は神戸市東灘区向洋町地先の六甲アイランド南地区第2工区内。現神戸沖処分場の西側に位置する。
工事計画では、処分場からの浸出液の流出を防止するため、護岸の築造と並行して内側に遮水矢板を設置する。埋め立てなどにより生じた余水は、排水処理施設によって処理し、外海に放流する。護岸などの建設工事は約8年間で進める予定だ。
計画段階環境配慮書は、同センター本社(大阪市北区)や兵庫県庁、神戸市役所などで3月30日まで縦覧している。
提供:建通新聞社