日本工業経済新聞社(山梨)
2017/03/02
【山梨】駒城橋架け替えへ検討委員会
県道横手日野春停車場線の大武川に架かる駒城橋(北杜市)の架け替えについて、県議会一般質問(2月28日)で大柴邦彦議員(自民党誠心会)が検討状況を質した。
大久保勝徳県土整備部長は答弁で、「架替計画の策定に向け、前後の取付道路を含めた概略ルートの検討を行っている。来月(3月)には県や北杜市、地元代表から成る検討委員会を設立し、架橋位置や構造について具体的な検討を進め、早期の架替計画の策定に取り組んでいく」と説明した。
駒城橋について大柴議員は、架け替えから50年以上が経過し、幅員が狭く、川に斜めに架かり、橋脚の向きが川の流れを阻害しやすく、昭和57年には流出した樹木や土砂が橋を防ぎ、大きな災害があったことを指摘。
架け替えについては、橋梁長寿命化計画の見直しで治水対策と合わせた検討が行われていることを踏まえ、地域住民の不安を払拭するためにも早期に架け替える必要があると述べ、整備計画を質した。
答弁で大久保部長は「駒城橋は老朽化が進行していくことに加え、現行の耐震基準を満たしていないこと、橋脚が多く流れを阻害し河川管理上で支障があること、幅員が狭く普通車のすれ違いが困難であることなどから、架け替えが必要と考えている」と現状を説明。
そのため「現在、治水上の課題を踏まえた架替計画の策定に向け、周辺の土地利用を考慮する中で、前後の取付道路を含めた概略ルートの検討を行っている」と説明した。
今後の整備見通しについては「架け替えにあたっては、台風や地震などの災害にも強い橋梁となるよう計画していく。ルートによっては住民の生活に大きな影響を及ぼす可能性もあることから、地元の意見も十分にうかがいながら検討することとし、県や北杜市、地元代表から成る検討委員会の設立準備を進めており、来月(3月)には委員会を開催する予定。今後は、検討委員会での意見を踏まえ、架橋位置や構造について具体的な検討を進め、早期の架替計画の策定に取り組んでいく」と述べた。