東京都財務局は「都立豊島高等学校(28)改築工事実施設計」を横河建築設計事務所(品川区)に、「都立立川学園特別支援学校(仮称)(28)増築及び改修工事実施設計」を松田平田設計(港区)にそれぞれ委託した。いずれも基本設計作業を担当した設計者と随意契約を結んだ。2017年度末までに成果を得る。豊島高校は仮設校舎を設置した上で18年度に既存施設の解体、19年度に改築工事に着手する考え。立川学園については18年度に改築・改修工事を始める。
豊島高校(豊島区千早4ノ9ノ21、敷地面積2万4756平方b)には、▽北棟(鉄筋コンクリート造4階建て、72年完成)▽南棟(同造4階建て、73年完成)▽図書館(同造2階建て、59年完成)▽部室(同造2階建て、73年完成)▽給食室・食堂(同造平屋、72年完成)▽体育館(鉄骨造2階建て、71年完成)▽武道場(鉄筋コンクリート造3階建て、91年完成)―など延床面積約1万2300平方bの建物がある。いずれも老朽化しているため、グラウンドに仮設校舎を設置した上で建て替える。
生徒増に対応するため、現在の3学年21学級(定時制は4学年8学級)を24学級に増やす。これに伴い、新校舎の規模は体育館棟や武道場・プールを含めて延べ床面積約1万3300平方bを想定している。
施工手順としては、まずグラウンドに仮設校舎を設置。次に解体T期工事として校舎棟や図書館棟を18〜19年度で除却する。この進展を踏まえ、19〜21年度の3カ年で改築工事を実施。完成後に仮設校舎を解体し、22年度に既存の体育館棟と武道場・プールを解体。23年度にグラウンドを整備して事業を完了させる計画だ。
一方、立川学園は、立川ろう学校(立川市栄町1ノ15ノ7、敷地面積2万6022平方b)を、知的障害部門の小学部と中学部を併設した新たな特別支援学校として整備する。
立川ろう学校には、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1万1817平方bの校舎棟を含め、延べ床面積約1万6100平方bの建物がある。このうち耐震性を確保している校舎棟については、建物内の一部を、聴覚障害と知的障害を併置した学校とするために機能改修し、教室を転換する。老朽化した寄宿舎とプール棟は解体し、その跡地に延べ床面積約6000平方bの校舎を増築する。
実施設計作業と並行して寄宿舎とプール棟の解体工事を実施。その上で、18〜20年度の3カ年で増築・改修工事を行う考え。
提供:建通新聞社