天王寺動物園の魅力向上に取り組む大阪市は、2017年度に獣舎リニューアル第1弾として「ペンギン・アシカ舎」の整備事業に着手する。同獣舎では、動物が自然に近い環境で暮らす様子を再現する生態的展示を採用する。
市は16年度、天王寺動物園の施設整備計画などを盛り込んだ「天王寺動物園101計画」を策定。事業実施期間を17〜36年度の約20年間とし、ローテーション方式で4期に分けて施設整備を進める。
このうち、第1期(17〜21年度)は、海洋動物ゾーン、ふれあい・家畜ゾーン、アフリカの森ゾーンの他、てんしばゲートひろば(動物学習施設・スーベニアショップ)、新世界ゲートひろば(レストラン・カフェ)の整備を進める。
17年度は、ペンギン・アシカ舎のリニューアル整備に向けた基本設計に着手する他、動物学習兼休憩施設の基本計画を策定する。また、公園中心部にある連絡橋を撤去する他、新世界と天王寺エリアを東西につなぐ動物園デッキの美装化、防水工事を実施する。さらに、周辺の鉄道駅から公園・動物園までのアクセス改善に係る調査検討に着手する。
第1期完了後は、第2期(22〜26年度)で動物舎を中心に、東南アジアの森ゾーン、日本の森・里山ゾーン、アジアの森ゾーン(拡張)、新夜行性動物舎、適応の世界エリアを整備する。
第3期(27〜31年度)では、アジアの高地ゾーン新猛禽舎の他、新病院・研究棟、総合案内所などを建設する。
第4期(32〜36年度)で、オセアニアの草原ゾーン、タイガの森ゾーン、南米の森ゾーンを整備し、計画を完了する。
提供:建通新聞社