日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/02/27
【埼玉】県八潮新都市建設事務所がICT活用研修会
県八潮新都市建設事務所は21日、ICT(情報化施工)活用研修会を開催した。オートデスクの井上修氏を講師に迎え、事務所職員のほか、越谷県土整備事務所職員、八潮市職員、受注企業社員の54人が参加し、ICT活用の現状と将来を学んだ。
野呂瀬貞隆所長は「ICTの活用は時代の要請であり、最終的な成否を決めるのは皆さん技術者です」などと述べ、さらなるICT普及を視野に研修会の意義を説いた。
講義では今後10年間で高齢化などによる離職の増加が見込まれており、生産性の向上が急務となっていることを紹介。これまでは施工段階のみICTを導入していたが、i−Constructionでは調査・測量から設計、施工、検査、納品の全段階に導入していく。このため、3次元データを一貫して使用できるよう、基準や規格の整備を進めていることを説明。また、ICTを活用した先進事例の紹介を受けたされた。
さらに、測量結果データのCADへの取り込みや橋の完成予想図作成などデモンストレーションを行い、参加者一同で理解を深めた。