トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社
2017/03/01

【東北・福島】環境省福島環境再生事務が中間貯蔵土壌貯蔵施設等工事3件を公告

 環境省福島環境再生事務所は、除染除去土壌等を管理・保管するため、福島県双葉町と大熊町に設置する中間貯蔵施設の土壌貯蔵施設等工事3件(大熊1工区、同2工区、双葉1工区)を、WTO標準型総合評価落札方式(施工体制確認型)の対象として公告した。
 この3件は、技術提案を共通化できる案件であることから、一括して公告し審査を実施する試行工事とする。なお、複数の工事に参加を希望する場合は、工事ごとの申請書提出および入札が必要。
 参加資格は、特定JV(3社以内)もしくは経常JVまたは単体で、すべての参加者が環境省における土木工事A等級に格付されていること。
 また、単体および特定JVの代表者は、災害廃棄物処理(津波堆積物の選別処理を含むものに限る)、除染工事、中間貯蔵施設関連(保管場設置、土壌貯蔵施設設置)のいずれかの実績を有するとともに、最終処分場(遮水工を含む)の元請け施工実績を求めている。
 申請書等の提出は3月22日まで。開札は4月21日で大熊2工区が10時、同1工区が11時、双葉1工区が13時に行う。
 工事内容は3件とも、保管場から運搬された除去土壌等の受入・分別処理設備、および土壌貯蔵施設をそれぞれ設計・施工した後、分別処理した除去土壌等を土壌貯蔵施設に搬入して埋立・被覆する。
 受入・分別処理設備は、1時間当たり140d以上の処理能力で、1日当たり10時間稼動とし、計量設備、荷下ろし設備、一次・二次分別設備、処理土壌運搬設備等を設置する。土壌貯蔵施設は、受入・分別処理設備の近隣に設置する。
 設置場所は、双葉町が中間貯蔵施設内の北側、大熊町が南側。なお、各工区の処理対象物量(想定)は103万2500d。
 受入・分別施設のスケジュールは、設計・施工が14カ月、受入分別処理が30カ月、解体撤去が3カ月。土壌貯蔵は、設計・施工が14カ月、埋立33カ月。全体工期は2021年3月31日まで。

 提供:建設新聞社