福井県議会産業常任委員会が27日開かれ、理事者は「一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)」について、概算整備費に約45億5000万円を見込んでいることを明らかにした。内訳は、現資料館および隣接する埋蔵文化財調査センターを改修して活用する「調査・研究、収蔵棟」が約2億5000万円、現資料館の西側隣地に新設する「展示・ガイダンス棟」が約43億円(建築工事24億円、展示工事11億7000万円、その他7億3000万円)。
整備スケジュールとしては、まず展示・ガイダンス棟(延べ約5100平方メートル)は17年度に建築基本設計、展示実施設計、18年度に建築、展示とも実施設計を行ったうえで、19年度から2カ年で工事を推進し、21年度に開館する予定。
一方、調査・研究、収蔵棟(延べ3507平方メートル)については、20年度の改修設計、21年度の改修工事を経て、22年度のリニューアルオープンを目指す。
また、この日の委員会では、展示・ガイダンス棟の整備イメージも提示。それによると、1階にはガイダンスゾーン(無料)として体験学習室・資料室、大型映像シアター、総合案内所・ツアーデスクに加え、展示ゾーンとなる、朝倉館の原寸復原展示(有料)を整備。
2階には基本、特別両展示室を配置。基本展示に関しては、(1)城下町一乗谷の人々と暮らし(2)戦国大名朝倉氏と都市一乗谷(3)華麗なる朝倉氏文化―の3つのゾーンに分けて展開とした。