高松市は、一般会計で対前年度比0・9%減(金額で15億5000万円減)の総額1637億5000万円となる2017年度の当初予算案を公表した。こども未来館や屋島陸上競技場の整備完了などにより5年ぶりの減少となるが、まちづくり戦略計画登載の重点取組事業には積極的な推進のため、127事業に約416億円を配分した
一般会計に占める投資的経費は、同4・2%減(金額では11億8692万円減)の272億0652万円。
国民健康保険事業など9事業の特別会計の総額は、同1%減(金額で11億8080万円の減)の1132億0695万円。
事業会計を見ると、下水道事業は同23・3%減(金額で65億4170万円の減)の215億9212万円。水道事業は同2・2%増(金額で3億1174万円の増)の146億3402万円。病院事業は同92・7%増(金額で82億6258万円の増)の171億7953万円。
主な事業は次の通り。
▽私立保育所・幼稚園等施設整備補助事業に11億3871万円。私立保育所・認定こども園の創設や私立幼稚園の認定こども園への移行に伴う増改築の施設整備を支援する。保育所創設3園、認定こども園創設1園、認定こども園増改築2園
▽放課後児童クラブ事業に7億9089万円。太田・新番丁・木太南・香西・三渓に各1教室増室。太田南・栗林の児童クラブ新築など
▽小・中学校施設老朽化対策事業に3720万円。小中学校施設耐力度調査業務を実施▽小・中学校トイレ整備事業(新規)に1000万円。老朽化が著しい小中学校の屋内および屋外トイレについて洋式化などを行うため、整備実施設計を行う
▽小・中学校校舎等増・改築事業に47億0485万円。栗林小・林小など校舎増改築の他、多肥小校舎増築実施設計など▽給食センター整備事業に6472万円。18〜19年度債務負担行為として6億8000万円を設定。新設第二学校給食センター(仮称)を整備するため、実施設計や地質調査、造成工事の実施設計を行う
▽卸売市場整備事業(卸売市場事業特別会計)に1100万円。老朽化した青果棟、水産物棟の再整備を進めるため都市計画決定資料作成業務を行う
▽住宅建築物耐震改修等事業に約2億円。民間住宅や建築物の耐震診断・改修費用の一部を助成する
▽動物愛護センター整備事業に5934万円。18年度債務負担行為として1億7662万円を設定。県と共同して動物愛護センターを整備
▽西部クリーンセンター大規模改修事業に40億9825万円。基幹的設備の大規模改修工事を実施
▽し尿処理施設跡地利用事業に2億4199万円。18年度債務負担行為として2億4572万円を設定。16年度末に運転停止する衛生処理センターの跡地を公園として利活用するため施設解体工事と公園の実施設計を行う
▽身近な公園整備事業に1億3144万円。小学校1公園の実現を目指して新規に香西南町公園(仮称)の用地購入と実施設計、大野公園(仮称)の実施設計。木太えびす公園(仮称)は着工する
▽新病院を核としたまちづくり推進事業(北側エリアと新病院アクセス道路整備事業)に2億5566万円。地域交流・中部総合センター(仮称)の基本設計、パークアンドライド駐車場実施設計と整備工事、仏生山駅西口駅前広場整備工事など
▽地域公共交通再編事業に9億4231万円。琴電新駅整備(三条〜太田駅間)事業の駅舎整備に対する補助、同複線化(栗林公園〜仏生山駅間)事業の軌道敷設に対する補助、同新駅駅前広場整備事業の用地購入と物件補償など
▽高松丸亀町商店街再開発事業に2528万円。高松市大工町・磨屋町地区の再開発に関わる基本設計、資金計画策定等に対する補助
▽コミュニティーセンター整備事業に2億7655万円。18年度債務負担行為として3億0416万円を設定。木太コミセンは改築工事、川岡コミセンは実施設計等、屋島コミセンは地質調査、新規に太田コミセンの基本設計など実施
▽総合センター整備事業に1725万円。東部南総合センター(仮称)と中部総合センター(仮称)の基本設計など
提供:建通新聞社