日本工業経済新聞社(山梨)
2017/02/27
【山梨】庁舎空調・照明改修に2・8億 山梨市の17年度予算案は給食センターも
山梨市は24日、3月議会を前に定例記者会見を開き、2017年度当初予算案の概要を明らかにした。望月清賢市長が「チャレンジミッションの継続的事業、総合戦略の創生への取り組みを積極的に取り込んだ」とする予算案は総額190億5000万円で、特殊要因を除き過去最高となる編成。新規の庁舎西館空調・照明設備をはじめ、継続となる市道落合正徳寺線改築、市駅南地域整備、学校給食センター建設などに巨費を投じる。
当初予算案一般会計は前年度比0・47%(9000万円)とわずかながらプラスとなったものの、普通建設事業費は4649万円(1・1%)減となる42億1863万円でまとまった。水道事業会計は堀内水源地整備完了に伴い資本的支出は減額(12・2%)となり、事業会計に移行した下水道は、整備工事にストックマネジメント計画策定も加えた資本的支出を9億8664万円としている。
新たに着手する庁舎西館の空調および照明設備改修には事業費2億8620万円を充てる。照明はLED化を図り、屋上の防水改修も行う計画。団体営による万力地区基盤整備(3カ年事業、水路L380m、1010万円)、千野々宮歴史文化公園整備(中牧神社トイレなど、1393万円)、計画を策定する牧丘町市有林有効活用(1081万円)などの新規事業に対しても予算を配分した。
継続事業では、JRと施工協定を結び工事を進める市道落合正徳寺線第2工区改築には5億40万円、南北自由通路と駅舎整備の協定締結が3月議会に議案として提出されている市駅南地域整備には17億5044万円、施工業者との契約案件が最終日に追加提出される学校給食センターには1億210万円が予算化されている。
本年度に詳細設計に着手し、今後注目される市道小原東東後屋敷線改良へは事業費1億円を設定。新年度は、用地調査や補償算定のほか用地買収への着手を目指している。
なお、計画路線上必要となるJR中央本線を跨ぐ跨線橋整備について、望月市長は「22日に後藤知事を訪ね、県での施工をお願いした」として、計画に賛同して協議する旨の回答をもらったと述べた。
さらに土木費関係では、橋梁長寿命化・耐震化事業に2億535万円を充て、着工している新重川橋と赤岩橋では工事を推進し、牧丘大橋と神徳橋への設計着手を視野に入れる。社会資本総合整備や電源立地対策、過疎対策などで進める道路改良には総額2億9143万円を組んだ。
水道事業で予定される下水道に伴う配水管布設替工事は13路線L1439m。ほかの布設替や舗装復旧などを含めた整備費として1億8580万円を見込んでいる。また、下水道整備工事には2億4493万円を予算化し、管路布設L4720m(16路線)と舗装復旧L790m(4路線)を実施の見込みだ。