いなべ市は、北勢町阿下喜地区に計画している防災拠点施設整備事業で、2017年度に造成工と外構工事を発注するため、同年度当初予算案に工事費として6億5000万円を計上している。可決後、第2四半期にも造成工などを一括にして入札を公告する見通し。
北勢インターチェンジ(IC)建設予定地の南東側に防災拠点2カ所、IC予定地の北東側に緊急避難場所を整備する。17年度は防災拠点のうち西側の用地6600平方bと東側の用地4500平方b、緊急避難場所の用地約1万2000平方bを対象に、雨水側溝の敷設など含めた本造成工事、法面に種子吹き付けやブロック積みを施す外構工事を実施する。
18年度以降に防災拠点のうち西側用地内に整備する備蓄倉庫の設計を委託、19年度以降に建築工事や各用地周囲へのフェンス設置工事、アスファル舗装工事を発注する。
計画では、防災拠点(西側)に防災訓練場所(消防団)と備蓄倉庫(600平方b・1棟)、同(東側)に仮設資材置場を整備し、緊急避難場所には公園や駐車場(アスファルト舗装)を整備する。
測量と造成設計を岡本測量設計(いなべ市)に17年3月末の納期で委託し進めている。
隣接地には新庁舎の建設地や計画中の東海環状自動車道路・北勢ICなどが位置する。災害が発生した際はヘリポートを備えるいなべ総合病院(北勢町阿下喜771)とも連携を図り、同市の市民のほか近隣市町村の住民が避難できるスペースを確保する。
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建通新聞社