珠洲市は17年度、同市野々江町の市総合病院駐車場用地で新図書館の建設工事に着手する。当初予算案に事業費4億4516万8000円、18年度までの債務負担行為6億8343万6000円を合わせ総額11億2860万4000円を盛り込んだ。今後、8月の工事発注を視野に入れ、市議会9月定例会での請負承認を目指す。
新図書館は、1974(昭和49)年に建てられた飯田町にある中央図書館の老朽化や狭あい化を受け、市総合病院駐車場一部用地9754平方メートルに整備する。
建設規模はS造平屋建て延べ約2500平方メートルで、図書閲覧スペースのほか、児童館、プレイルーム、子育て支援スペース、会議室、トイレ、学習室、閉架書庫、待ち合いスペースなどを配置する。
自然採光、換気を取り入れた建物とし、外には芝生広場を設けるなど、子育て世代が楽しめる読書環境も整える。蔵書は約14万7800冊をそろえる予定で、年間で延べ1万4900人の利用者を見込む。
市は1月に実施設計の契約を終えており、今後内容の取りまとめや積算業務などを本格化させる。
10月の着工、18年度末の全体完成を目指している。
基本・実施設計は双星設計北陸事務所(金沢市)が担当。