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建通新聞社四国
2017/02/24

【香川】香川県道路メンテ会議に道路鉄道連絡会議

 香川県道路メンテナンス会議(会長・宮本馨香川河川国道事務所長)は、跨線橋の計画的な点検と修繕を図るため、道路管理者とJR四国、高松琴平電気鉄道などの鉄道事業者で構成する「香川県道路鉄道連絡会議」を下部組織として設置した。2月17日に高松市内で第1回の連絡会議が行われ、県内の跨線橋の点検状況を踏まえて連絡会議設立の経緯や、今後のスケジュールなどについて情報を共有した(写真)。
 同会議は跨線橋の保全対策について、定期点検と耐震補強を含む修繕工事を計画的、かつ効率的に進めるための、関係者間の意見調整や情報共有を目的に設置。初回の会合には関係者ら約40人が出席した。
 第三者被害の予防などから最優先で点検を推進する橋梁のうち、全国の跨線橋の点検実施率は2014・15年度で約29%。点検した跨線橋のうち約22%はV判定(※構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態)で、早急な修繕が必要とされる。
 また、修繕工事の増加に対応し鉄道との協議が必要であるだけでなく、点検に加え修繕工事を計画的に進める仕組みが必要とされていた。同会議では当面、鉄道をまたぐ全ての道路橋(跨線橋)を主体に点検計画、修繕計画などの調整と、メンテナンスに関する情報を共有する。
 香川県内の跨線橋は91橋。同橋の点検は15年度に鉄道事業者と確認書を交わし約半数の51%、46橋で実施してきた。このうちV判定は15%の7橋。今後、3月末までに鉄道事業者との確認書の締結に向けた調整を行い、4月から個別の施行協定書を締結した上で、残り箇所の点検を加速させる。18年度末までに道路管理者による跨線橋の点検を完了させる考えだ。
 点検結果でV判定を受けた跨線橋は次の通り。
 ▽県道丸亀詫間豊浜線白方跨線橋(多度津町)―修繕未実施
 ▽県道富田中鴨部線寺尾高架橋(さぬき市)―未実施
 ▽市道瀬戸内町9号線浜ノ町跨線歩道橋(高松市)―修繕済み
 ▽国道193号寺井高架橋(高松市)―修繕未実施
 ▽同―未実施
 ▽国道438号岡田跨線橋(丸亀市)―未実施
 ▽県道まんのう善通寺線四条跨線橋(琴平町)―未実施

提供:建通新聞社