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北陸工業新聞社
2017/02/23

【石川】工芸館、新図書館を本格化/谷本知事が提案理由説明/県議会定例会/金沢港の整備計画は年度内策定着手/

 石川県議会2月定例会(17年第1回)は22日開会し、谷本正憲知事が新年度当初予算案など提出議案の大要を説明した。
 今回の予算について、谷本知事は「昨年度に策定した今後10年間の県の進むべき方向性を示す羅針盤となる新長期構想に掲げた基本目標『個性、交流、安心のふるさとづくり』の実現に向け、9つの重点戦略に基づき、着実に構想に掲げた施策を具現化していく」と述べ、東京国立近代美術館工芸館の移転整備や新県立図書館の整備を本格化させることや、クルーズ船寄港の急増等を踏まえた金沢港の機能強化をはじめとする交流基盤の整備や戦略的な観光誘客などに意欲を示した。
 工芸館の移転整備は17年度から実施設計に着手し、新図書館も基本設計に着手するととともに、整備体制の強化に向けて県民文化局から改組する県民文化スポーツ部に新図書館整備推進室を設ける。近年、開館した都道府県立図書館でトップクラスとなる30万冊を開架できる閲覧室や多様な用途に活用可能な空間などを設け、「石川の知の殿堂にふさわしい図書館となるよう、鋭意整備を進めていく」と語った。
 ハード面における金沢港の機能強化に関して、谷本知事は「老朽化した金沢みなと会館を改築、現在仮設テントで対応するCIQや待合施設を新たに整備。無量寺ふ頭へのアクセス向上のため、50メートル道路から直接進入できる道路や大型クルーズ船の寄港にも対応できる規模の駐車場や、無量寺・戸水両ふ頭に点在し、荷役作業が非効率な状況のコンテナ上屋を集約する方向で『金沢港機能強化整備計画(仮称)』を策定する」と説明し、東京オリンピックの開催前年の平成31年度までの完成を目指すため、「本年度中に(整備計画の)策定に着手するとともに、17年度は速やかに基本設計を行う」と述べた。

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