一般社団法人プレストレスト・コンクリート建設業協会北陸支部(有馬浩史支部長)と北陸地方整備局は22日、PC工事の諸課題に関する意見交換会を新潟市中央区のアートホテル新潟で開催した。
協会側から有馬支部長や武田祐二副支部長、小林和弘副支部長ら12人、整備局側から渡辺学企画部長、近藤淳道路部長、高島和夫地方事業評価管理官ら9人が出席。渡辺企画部長は「労務単価も5年連続で引き上げとなり、自治体へ担い手確保の施策を広げている。i−Construction(アイ・コンストラクション)も橋梁に拡大する動きで、意見交換を密にしていきたい」と述べた。有馬支部長は「協会としてi−Bridge(アイ・ブリッジ)を実施し、今後の生産性向上に取り組んでいる。全国的な仕事量は好調に推移しているが、北陸は厳しい状況で、平準化などの課題を協議していきたい」と話した。
意見交換では、担い手確保の推進で協会側から週休2日の日数確保について要請があり、整備局側はモデル工事を分析し、検討していくとともに、魅力ある建設業には社会保険未加入や積算などと合わせて全体的に見ていかなければならないとの見解を示した。年度ごとの工事発注量の平準化に対しては、プロジェクトの手順や地元協議、予算などもあり、1工種だけ平準化は難しいと説明し、理解を求めた。生産性向上の推進では、講習会や勉強会を実施していくことを確認した。そのほか、保全補修工事の発注、配置予定技術者の工事成績評価や従事期間、プレキャスト製品の採用などについて議論した。