成田市は22日、新年度当初予算の概要を発表した。予算規模は一般会計が対前年度当初比1・8%減の608億円。一般会計の普通建設事業費は同14・3%減の119億3413万9000円となる。一般会計と特別会計を合わせた予算総額は923億6861万円で同1・3%増。一般会計では、大栄地区小中一体型校舎建設事業に2017〜22年度の6か年継続費74億1674万円を設定し、新年度で着工する。
同事業は、大栄地区の大須賀小、桜田小、前林小、津富浦小、川上小の5校を統合し、大栄中学校(伊能125)の敷地内に小中一体型校舎を建設する。敷地面積は6万7116・89u。建物規模はRC造(一部S造)3階建て延べ約1万4000u。新年度は雨水調整槽設置工事等のメイングラウンド整備や体育倉庫等の建築工事を実施。設計は丸川建築設計事務所が担当。継続費は予算上、小学校費と中学校費に分け、小学校費が40億4900万円、中学校費が33億6774万円。
このほかでは、玉造保育園改修事業に6億1562万円、郷部大橋補修事業に1億8000万円、中台運動公園体育館アリーナ空調設備整備事業に4億633万円の17〜18年度の2か年継続費をそれぞれ設定した。
玉造保育園は、建物規模がRC造2階建て延べ1456・64u(うち増築分132・30u)。改修とともに一部増築を行い、定員を既存の150人から190人に増員する。設計はエーシーエ設計が担当。
中台運動公園は、陸上競技場の公認更新に向けた工事、野球場のバックネット及び管理室改修工事を行うとともに、継続事業で体育館アリーナに空調設備を設置する。設計はカトウ建築事務所が担当。
郷部大橋は、12年に橋下で発生した火災により損傷した橋桁の補修工事を実施する。
学校関係では、大栄地区一体型校舎建設事業のほか、橋賀台小学校改修工事の基本・実施設計に限度額800万円(18年度)の債務負担行為を設定するとともに、本城小学校区の児童数の増加により教室が不足する本城小学校の校舎を増築するため、基本・実施設計などに3028万円を予算措置した。増築規模はRC造2階建て延べ約680u。
新年度予算による継続費と債務負担行為の主な内容は次の通り。
【継続費】
▽玉造保育園改修事業=6億1562万8000円(17年度1億3561万4000円、18年度4億8001万4000円)▽郷部大橋補修事業=1億8000万円(17年度6000万円、18年度1億2000万円)▽大栄地区一体型校舎建設事業(小学校費)=40億4900万2000円(17年度1億7854万2000円、18年度1億1236万8000円、19年度9億3267万7000円、20年度26億7192万7000円、21年度2886万4000円、22年度1億2462万4000円)▽大栄地区一体型校舎建設事業(中学校費)=33億6774万5000円(17年度1億4945万8000円、18年度9343万2000円、19年度7億7552万2000円、20年度22億2170万9000円、21年度2399万8000円、22年度1億362万6000円)▽中台運動公園体育館アリーナ空調設備整備事業=4億633万6000円(17年度2540万円、18年度3億8093万6000円)
【債務負担行為】
▽橋賀台小学校改修工事基本・実施設計委託=限度額800万円(18年度)▽表参道銀行跡地整備事業=用地購入費1億7060万円利子及び事務費を加えた額の範囲内(17〜22年度)