富山県は20日、17年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比1・9%減の5474億4188万円で、2年連続のマイナスとなった。普通建設事業749億1800万円、災害復旧事業52億4500万円を合わせた投資的経費は801億6300万円となり、同8・5%減少した。予算案は27日開会の県議会2月定例会に上程される。
特別会計1734億2234万1000円(同5・5%増)、収益会計176億2980万9000円(同15・3%増)、企業会計436億481万5000円(同5・5%減)で、一般会計を含む予算総額は7820億9884万5000円(同0・2%減)だった。新幹線を除く公共事業(一般、直轄、災害)は597億3500万円、主要県単独事業は133億4300万円となり、前年度に比べてそれぞれ0・6%、0・5%減少したが、一般公共で0・1%、土木・農林の一般県単では1・8%の増加となる。
会見した石井隆一知事は、当初予算案について「政策経費が2368億円で1・1%増加している。とやま未来創生戦略推進枠に25億2000万円、とやま新時代チャレンジ枠に50億5000万円を計上した」と述べ、「とやま新時代県民活躍予算」と位置づけた。
主な事業は次の通り。
【活力とやま】
▽「未来創薬開発支援分析センター」(仮称)機器整備事業 1億6820万9000円
▽工業技術センター設備整備事業 2億1130万円
▽工業用水道管路耐震・老朽化対策事業 4億6000万円
▽若者・女性建設人材育成事業 3400万6000円
▽産地パワーアップ事業 10億1999万6000円 機械・施設整備支援
▽たまねぎ乾燥貯蔵施設整備事業 5億4466万5000円
▽団体営地域用水環境整備交付金事業 19億4779万2000円
▽農業用水小水力発電受託事業 11億3900万円
▽県営農地整備事業 15億192万円
▽県営農村地域防災減災事業 24億4989万5000円
▽木質バイオマス利用施設等整備事業 1億9163万5000円
▽山のみち地域づくり交付金事業 8億2万6000円
▽港湾建設 9億3500万円
▽新湊地区荷役機械建設事業 8億3900万円
▽道路改良 公共84億8900万円、県単18億9500万円
▽都市計画街路総合交付金事業 56億7123万円
【未来とやま】
▽認定こども園整備事業 4億7284万6000円
▽県立大学新棟等新築整備 11億4288万円(継続費82億5461万円)
▽多面的機能支払支援事業 19億8600万円
▽中山間地域総合整備交付金事業 3億4154万円
▽県立高等学校建設事業 4453万円 中央農業高寄宿舎設計、富山工業高武道場設計
▽水と緑の森づくり事業 3億5571万5000円
【安心とやま】
▽医療施設設備整備事業 5億8857万5000円
▽地域密着型介護基盤整備事業補助金 17億2104万5000円
▽総合リハビリテーションセンター療養介護病棟整備 2億5315万円
▽スポーツ施設リフレッシュ事業 2億5611万5000円
▽下水道総合交付金事業・神通川左岸 18億円
▽地熱資源開発調査事業 5億円 立山温泉地域
▽水道管路耐震・老朽化対策事業 5億6000万円
▽復旧治山事業 4億8631万円
▽河川総合交付金事業 29億7200万円
▽公共土木施設災害復旧 31億3500万円
▽砂防総合交付金事業 37億4700万円
▽(仮称)富山南警察署整備 1344万6000円
▽駐在所・交番庁舎建設 9065万9000円