大阪府・市、経済団体、阪大などで構成する「中之島アゴラ構想推進協議会」は、大阪市内で第2回会合を開き、同構想で中之島4丁目に整備する施設規模や配置計画などのイメージを明らかにした。
アゴラ構想は、市立新美術館の隣接市有地約1・2fを文化、芸術、学術、技術の交流拠点にしようというもの。同地を対象とした再生医療国際拠点化とも歩調を合わせながら、2016年度中に基本方針、17年度に基本計画を策定し、21年度以降のできるだけ早期の供用を目指す。
今回示された整備イメージによると、新美術館の西側に隣接する市有地(敷地面積約4500平方b)に▽アート拠点(各種ホール・楽屋・稽古場・ライブラリー・アーカイブ・宿舎など、延べ床面積約4000平方b)▽産学共創クロスイノベーション拠点(基盤研究施設・共同研究室・技術室・展示スペースなど、延べ床面積約1万平方b)▽社学共創拠点(既存の大阪大学中之島センターを活用)―の3拠点を整備する。
3拠点の西側敷地約7500平方bについては、再生医療国際拠点の候補地と位置付け、活用方法を検討していく。関西で遅れている脊椎、膵臓(すいぞう)、肝臓などの再生医療研究を見据え、研究に不可欠となる病院施設などを誘致する方向で今後議論が進みそうだ。
提供:建通新聞社