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建通新聞社(神奈川)
2017/02/21

【神奈川】プロポで業務委託先 民活含む手法も模索 横浜美術館の大規模改修基本計画 横浜市文化観光局

 横浜市文化観光局は「横浜美術館」(西区)の大規模改修に向けた基本計画策定業務の委託先を公募型プロポーザル方式で選ぶ。業務を通じて改修の中身などを検討する他、民活を含めた最適な事業手法も探る。税込み概算業務価格1000万円。2月28日まで参加意向申出書、3月10日まで提案書をそれぞれ受け付け、3月16日のヒアリングを経て委託先を特定し、4月に契約を結んで作業をスタートさせる。2020年の東京五輪開催後の工事着手を想定している。
 横浜美術館は西区みなとみらい3ノ4ノ1にある近・現代美術を対象とした総合美術館。鉄骨鉄筋コンクリート造8階建て延べ2万6829平方bの建物に、高さ約20bの吹き抜けを持つグランドギャラリーや七つの展示室、240席のレクチャーホール、10万冊超の蔵書を有する美術情報センターなどを収めている。
 丹下健三・都市・建築設計研究所(現・丹下都市建築設計、東京都港区)による設計を経て、▽建築工事=竹中・清水・東急・奥村・佐藤・奈良JV▽電気設備工事=共栄社・山本・電成社・成電社JV▽空気調和工事=大暖・川本・東横・光電JV▽衛生設備工事=昭和・興信・戸塚JV―の施工で1985年12月に着工、88年3月に完成した。横浜市芸術文化振興財団が指定管理者を務めている。
 完成から約30年がたち施設と設備の老朽化が進んだため、大規模改修による長寿命化が必要と判断。17年度当初予算で業務委託経費を確保して基本計画の策定に乗り出す。
 大規模改修後の横浜美術館が果たすべき役割を整理しつつ、建物本体・設備・施設の在り方や収蔵庫の狭隘(きょうあい)対策、ユニバーサル化などを検討。民活を含めた事業手法を複数考え、概算事業費を比較するなどして最適案を導き出す。18年1月26日を期限に成果を得ることにしている。
 提供:建通新聞社