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北海道建設新聞社
2017/02/20

【北海道】道が17年度予算案発表ー投資的経費は微増の3191億円 

 道は17日、2017年度予算案を発表した。一般会計は2兆7534億219万5000円で、前年度比2・5%減少している。このうち公共事業や施設設備など投資的経費は3190億8642万円で、0・2%増加。主に札幌医大施設再編整備や旭川肢体不自由児総合療育センター建て替えなど施設等建設事業に295億4414万円を措置した。24日開会予定の第1回定例議会に提出する。
 特別会計は3・1%増の6479億5236万円。一般会計と合わせた総額は3兆4013億5455万3000円と、1・5%の減少となった。
 主な建設事業は、泊共和線の仮称・国富1号トンネル(延長1446b)新設と、増毛稲田線の妹背牛橋架け換え(橋長580b)にそれぞれ着工する。継続事業の仮称・国富2号トンネル(延長1544b)は2年目に入る。
 札幌医大の施設再編整備は、教育研究施設Tの建設が17年度から主要工事に入り、付属病院増築も3年目の工事となるため、予算は121億9953万円となった。教育研究施設Uと付属病院改築、大学管理施設の各実施設計も含む。
 旭川肢体不自由児総合療育センター建て替えも着工し、16億6623万円を措置した。
 災害復旧費は108億2158万円を予算化。このうち16年夏に発生した大雨・台風災害などに対応する過年分は85億9940万円、17年度の災害に備えた現年分は22億2218万円となっている。
 道の17年度予算案は「地域創生の進化」と位置付け、「新・グローバル戦略展開」「地域経済のグレードアップ」「未来志向の人材育成」「次代へつなぐ地域づくり」の4つを政策の柱に掲げた。
 16年の日ロ首脳会談で合意された北方四島での共同経済活動の協議開始に向け、ロシア関連に1億249万円を投じる。道内企業が持つ寒冷地技術のプロモーションや、ロシアにおける商談会に参加するなど、ビジネス交流を加速する。
 新エネルギー関連には11億9935万円を充て、水素ステーション整備の支援や道有施設の新エネ導入を図る。観光関連では、クルーズ船誘致や観光列車の動向調査、北海道新幹線の旅行商品化など、インバウンド拡大に向けて推進する。