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建通新聞社
2017/02/20

【大阪】大阪府 17年度当初予算案公表

大阪府は、2017年度当初予算案を発表した。新たに咲洲庁舎の長周期地震動追加対策に着手する他、東住吉警察署など3庁舎の新築に向けた基本設計を進める。また、大阪モノレール延伸事業では、測量・調査・設計などを実施する。この他、大阪市との共同で進める日本万国博覧会(万博)の誘致、IR立地の関連事業費なども盛り込んだ。
 咲洲庁舎の長周期地震動追加対策では、実施設計費として新規で約8500万円を計上した。対策工事の計画では、鋼材系ダンパー124台、オイルダンパー144台を追加設置する他、低層部外周架構へのフレーム追加などを実施する予定だ。17年度中に実施設計を完了し、18〜19年度で施工する。総工事費は18億円を想定している。
 東住吉警察署の建て替え事業では、基本設計費などとして約6500万円を計上した。計画では、大阪市が管理するJR高架跡地(東住吉区山坂)に仮庁舎を建設。現庁舎を解体し、跡地に新庁舎を建設する。新庁舎の規模は今後検討するが、6000〜7000平方b程度を想定している。17年度は新庁舎の設計に着手する他、仮庁舎の設計・工事と文化財調査、既存庁舎の解体設計などを実施する予定だ。
 警察署庁舎関連では他に、守口警察署移転改築整備費(基本設計など)で約5300万円、(仮称)中堺警察署新築費(基本設計など)で約6400万円を計上している。
 大阪モノレールの延伸事業では、測量・基本設計・環境調査などの費用として約4億円を計上。今後、18年度に都市計画決定、軌道法特許取得、19年度に都市計画事業認可と工事施工認可を受けた上で、用地買収と工事をスタートさせる計画だ。延伸事業の区間は門真市駅〜近鉄奈良線(東大阪市瓜生堂付近)との接続部の延長約9`。
 当初予算案総額は4兆3910億円で、前年度当初比7・8%の減。会計別の内訳は、一般会計3兆0866億円、特別会計1兆3044億円。一般会計の建設事業費は1709億円で、前年度当初比9・1%(170億円)減。

提供:建通新聞社