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日刊建設工業新聞
2017/02/20

【鳥取】県が北条道路を都市計画決定

 県内山陰道88`で唯一の未事業化区間、北条道路・はわいIC(インターチェンジ)−大栄東伯IC13・5`で県は17日、都市計画法に基づく手続きを終え都市計画決定を告示した。これを受けて国土交通省は2017年度からの新規直轄事業に組み込む見通しで、北条道路の事業化によって県内山陰道のミッシングリンクはすべて解消される。
 この日、県は併せて北条道路から南北に接続する北条倉吉道路・倉吉IC−北条JCT(ジャンクション)についても都市計画決定した。
 北条道路は、はわいIC−大栄東伯IC間を代表幅員20・5bで結ぶ4車線の自動車専用道路。主な道路構造は▽由良川以東を盛り土とし、一部「道の駅北条」−北条JCT間は高架▽由良川以西については景観に配慮して現国道9号とほぼ同じ高さで盛り土−とする。ルート途中には「道の駅大栄」と「道の駅北条」付近の2カ所にICを設置する。
 側道の通行形態では、北条IC−大栄IC間とはわいIC周辺で本線を挟んで上下線分離通行(セパレート)、そのほかの区間は本線南側を対面通行させる。
 同道路は1989年(平成元年)に事業着手し、旧羽合町から旧北条町にかけて盛り土を実施していたが、2007年から他区間の山陰道整備を優先するため事業休止していた。
 一昨年6月に「計画段階評価」を終えた時点の建設費は300億円−350億円。国交省は年度末の「新規事業採択時評価」に諮り、必要性が認められれば10年ぶりに事業の再開が正式に決定する。
 今回の都計決定を受けて、平井伸治知事は「県の東西が一筋のハイウェイで結ばれる夢の実現に大きく前進した。県中部地震の復興にも弾みがつく」と、歓迎するコメントを出した。
 また、併せて都計決定した国道313号北条倉吉道路は、倉吉IC−北条JCT間を結ぶ6・4`。07年3月に暫定2車線で供用しており、北条道路との合流部に完全立体交差型のJCT(トランペット型)を新たに建設する。同時にJCT手前には弓原ICを設置して周辺市街地や「道の駅北条」と連絡する。事業費は48億2000万円。17年度から国庫補助事業に新規採択される見通し。