愛知県西三河建設事務所は、急傾斜地崩壊対策事業の新規区域として、岡崎市の「中柴−1区域」を計画しており、予備設計を開始した。石田技術コンサルタンツ(小牧市)に1180万円で業務を委託。東海ジオテック(豊橋市)に委託した地質調査を踏まえ、工法検討などとともに概要をまとめる。設計調査期間は3月17日まで。
今回の対象は、岡崎市山綱町地内の急傾斜地で、延長約230b。保全対象としては、東部地域福祉センターや東海中学校、住宅を想定しており、擁壁工による対策工事を計画している。擁壁工では重力式やモタレ式など、擁壁上部の法面では法枠工などについて各工法を検討する。
今回の委託業務では、現地で各測量を実施。平板測量として面積3万4000平方b、基準点測量として17カ所、路線測量として延長250bを予定している。また、地質調査では、斜面6カ所でボーリング調査を実施、調査結果を予備設計に反映する。
同事務所では今後、今回の予備設計を受けて17年度に詳細設計、18年度に用地に関する調査や測量などとともに用地補償業務を進める予定。工事着手は19年度以降となる見通し。
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建通新聞社