日刊建設工業新聞
2017/02/17
【鳥取】県医療審議会 地域医療介護総合確保基金事業17年度25・7億円要望
15日、鳥取市戎町の県健康会館で開かれた第77回鳥取県医療審議会(魚谷純会長)で、地域医療介護総合確保基金事業(医療)などについて審議した。基金の2017年度の国への要望額については、事業者からの要望事業15・9億円に追加事業用の予備枠9・8億円を追加して総額で25・7億円(16年度は33・6億円の要望額に対して17・8億円配分)とすることを承認した。また、基金の16年度の追加の事業採択について、博愛病院(米子市)、尾ア病院(鳥取市)、高島病院(米子市)が16年度に事業着手する病床の機能分化・連携のために必要な事業(施設整備など)を承認した。
16年度追加事業の基金充当額(補助予定額)は、総額で約1億0400万円。博愛病院は、在宅復帰等の支援施設の整備費(建築・電気・設備)に約1億0400万円を見込んでいる。このほか、訪問車5台(1台100万円)、医療装置など設備費として1180万円を見込んでいる。基金充当額は約5800万円。尾ア病院は一般病床31床を回復期リハビリテーション病床・地域包括ケア病床へ転換するための施設整備費として約8900万円を見込んでいる。3階病床改修工事、3階ナースステーション改修工事、リハスタッフ増員による更衣室改修等(工事設計監理含む)。基金充当額は、約4500万円。高島病院は、生体情報モニターを導入する。
また、17年度に国に要望している事業の基金充当額は、@地域医療構想の達成に向けた医療機関の施設または設備の整備に関する事業に17・3億円、A居宅等における医療の提供に関する事業に1・2億円、B医療従事者の確保に関する事業に7・2億円の25・7億円。そのうち主な事業は、@で中央病院建設工事・設備整備費に8・2億円、医療機関の病床転換等に係る工事に3・4億円を見込んでいる。