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建設新聞社
2017/02/17

【東北・宮城】東北放射光施設の建設 5月連休前までに建設地を決定

 東北放射光施設の建設・運営を担当する光科学イノベーションセンター(高田昌樹理事長)は15日、同施設の建設地選定に向け、外部有識者による諮問委員会を設置した。今後、諮問委が候補地の選定に当たり、4月中旬ごろまでに審査結果を光科学センターに答申、5月の連休前までに建設地を決定する。
 東北放射光施設の建設をめぐっては、2014年に東北6県や東北地方の7国立大学、東北経済連合会、東北6県商工会議所連合会、各県経済団体などで構成する東北放射光施設推進協議会を発足し、東北への誘致に向けた取り組みを行ってきた。昨年12月には、建設・運営に要する資金確保や整備事業を担当する組織として光科学センターを設立。今月15日に仙台市内で設立総会が開催された。
 この総会と併せて、候補地の適性審査を行うため、大学教授や学術関係者で構成する諮問委員会を設置したもの。諮問委は@技術的(地盤の安定性など)A学術的(研究機関等の連携・集積など)B産学共創(産業集積など)―の三つの視点から総合的に勘案して建設地を決定する。今のところ候補地としては、▽青森県むつ小川原地区▽宮城県松島町▽同大郷町▽同丸森町▽東北大学青葉山新キャンパス(仙台市)―の5地点を挙げているが、これ以外でも候補地を追加することができるとしている。
 今後、諮問委で検討を進め4月中旬ごろまでに建設候補地を光科学センターに答申。センターは答申をもとに、5月の連休前までに建設地を決定する考え。建設地決定後は、参画企業の募集や18年度予算の確保などに取り組み、順調にいけば18年度から建設に着手、20年度内の完成・運用開始を目指している。

 提供:建設新聞社