愛媛県は、6357億7000万円の2017年度一般会計当初予算案を15日に発表した。前年度同期より42億9000万円少ない0・7%減となっている。投資的経費は、前年度同期より31億6300万円減の955億8600万円で、伸び率は3・2%減となっている。2月22日から3月17日の日程で開かれる2月県議会に諮られる。
主な建設事業関係は、国体関連では開閉会式場などの安全かつ快適な整備に8億9194万円、特設プールの観客席など整備に7億5236万円、市町の施設整備補助に4億6691万円、会場周辺道路などの環境整備に2億7945万円。
窯業技術センター移転新築のための設計などに2565万円。
地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道整備に25億2631万円、上島架橋の本体工や取付道路工整備に25億5000万円。
デザインビルド手法で県立新居浜病院を建て替えるために5256万円と債務負担行為限度額98億6325万円。
防災・減災強化枠対象では、地震防災関連道路緊急整備として緊急輸送道路や避難・救援道路などの改築など68カ所に10億8400万円、道路防災・減災対策として原発から半径30`圏域内や津波浸水想定区域内の橋梁補修や路面補強など144カ所に8億8000万円、伊方原発への避難・救援道路を確保するため鳥井喜木津線バイパス整備に4億円、同じく道路の安全施設整備など48カ所に1億3684万円。
地震などによる河川の災害危険箇所の護岸改修や樋門改良など72カ所に5億2900万円、豪雨対策として堤防などの緊急的改築10河川に3億4300万円。
海岸の護岸補強など30カ所に2億9700万円、港湾施設の改良21カ所に2億4500万円。市町が行うがけ崩れ防災対策の補助33カ所に2億2550万円、土砂災害危険箇所の調査3814カ所に7億9579万円、緊急対策が必要な砂防施設の機能強化84カ所に5億9650万円、重要度の高いため池の耐震調査や耐震対策など63カ所に2億0250万円。
施設の耐震化では、県立学校校舎などの17年度耐震化完了に向け改築工事などに71億1556万円。私立学校の耐震化促進に2250万円、私立幼稚園の耐震化促進に2217万円。
警察施設では、宇和島警察署の建て替えに2億1894万円、伯方警察署耐震改修に3649万円と債務負担行為限度額5409万円、八幡浜警察署耐震改修に7262万円と債務負担行為限度額1億0764万円。
その他では、JR松山駅付近連続立体交差事業に41億4907万円。市町が行う民間木造住宅の耐震診断技術者派遣事業への助成に1672万円、同じく耐震改修補助の助成に1億3500万円を計上している。
提供:建通新聞社