浜松市は、一般会計が対前年度比10・6%増の3264億円となる2017年度の当初予算案を発表した。一般会計に占める投資的経費は13・5%減の約440億円。農業集落排水など15の特別会計は5・4%増の2293億円、水道・下水道事業など三つの企業会計は2・9%減の709億円で全会計の総額は6・9%増の6266億8539万円となった。
「戦略計画2017の基本方針」の重点テーマ「未来をつくる提案・行動」に基づき、「若者がチャレンジできるまち」「子育て世代を全力で応援するまち」「持続可能で創造性あふれるまち」の三つの施策に重点的に予算を配分。その上で地元産業力の強化や子育て環境の向上、防災・減災対策、公共施設やインフラ施設の適切な維持更新など優先課題を的確に進めるための事業を盛り込んだ。
建設関連の事業では、公共施設としてアクトシティ浜松の改修に3億3317万円、浜松アリーナ=写真=の大型映像装置や音響設備など整備に3億7248万円、可美公園水泳場屋根など改修に1億3260万円を盛り込んだ。また、PFIで進める浜松科学館大規模修繕工事設計に2332万円、はまホールの後継施設となる市民文化創造拠点施設基本構想策定に1128万円を計上した。再編を計画する斎場整備では、浜松斎場整備施設計画・民間活力導入検討に2696万円、浜北斎場拡張整備基本設計・デザインビルド要求水準書作成に3096万円を計上。浜松医療センター新病院整備ではECI技術協力委託や駐車場整備などに1億7994万円を盛り込んだ。
福祉施設では、発達医療総合福祉センター中期修繕に6028万円、私立保育所施設整備への助成に12億3189万円、老人福祉施設整備費助成に4億4250万円を配分した。
学校関係施設では、老朽化した学校施設の改修・改築設計・工事費に14億6169万円、トイレ洋式化に7800万円、19年1月に開校予定の看護専門学校移転に1億9311万円を計上。
消防・防災施設では、南消防署芳川出張所建設に3億5274万円の他、北小学校跡地への防災学習施設整備に2億8206万円を盛り込んだ。
災害対策関連では、防潮堤整備に必要な土の確保などに9億9158万円、高塚川流域浸水対策では高塚川河床掘削、ポンプ場増設設計などに6200万円、高塚第1排水区雨水調整池整備に7億9900万円を計上した。また、公共施設のつり天井落下防止や水窪小・西気賀小体育館耐震補強に3億3306万円を盛り込む。
道路河川インフラ整備事業では、北区都田で整備を進める「新・産業集積エリア事業」に14億9498万円、原田橋整備事業に13億5141万円、橋梁長寿命化事業に10億5000万円、JR天竜川駅周辺整備事業に15億1575万円、市民要望に対応した道路河川整備に42億6672万円を計上した。
その他、旭・板屋A地区市街地再開発支援事業として16億4800万円を補助。ポンプ場長寿命化事業として西部排水機場第1期工事に2億0227万円を盛り込んだ。
提供:建通新聞社
(2017/2/17)
建通新聞社 静岡支社