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　笛吹市は15日、市議会第１回定例会告示に伴う記者会見を開き、２０１７年度当初予算案の概要を発表した。山下政樹市長は「徹底した行財政改革に視点を置いた覚悟を決めた予算編成」と述べ、主な事業として消防出張所整備や四日市場団地建て替え、学校給食センター建設などを挙げた。注目のＮＴＴグラウンド用地に関する費用計上は見送られている。
　予算案一般会計は総額３１１億１３４３万３０００円で、前年度当初から21億１５５６万７０００円（６・４％）減となる緊縮編成。過去５カ年で比較してもスリムな予算となり、普通建設事業費も最も少ない42億２９５５万２０００円にまとめられた。一方で、消防出張所や四日市場団地、石和地区学校給食センターの継続事業には確実に予算対応している。
　本年度に一宮町新巻と境川町石橋の用地取得を果たした消防出張所には、事業費５億６７０５万円を予算化。老朽化した３団地を集約する新石和四日市場団地整備には、建設と外構工事費として３億５１５０万円を計上している。５小学校の給食施設老朽化のためのセンター化には１億１５００万円を盛った。
　渋川排水機場のポンプ（２基）取替えは本年度予算と合わせて対応するとして、予算案には１億６２００万円を設定。ほか土木費関係では、砂原橋架け替え・取付道路整備に４億６５４万円、スマートＩＣ周辺道路整備に２億４０００万円などの予算組みも行っている。
　ＮＴＴ用地周辺の市道１−８号線整備（労報橋および周辺道路整備）には１億１１００万円を組んでいるものの、用地取得など関連費用の計上はなかった。
　このことについて山下市長は「相手側と最終的な協議を行っている。結論が出次第議会へ諮りたい」と述べ、構想の段階と断ったうえで「必要となる駐車場の整備を先行させたい。ワインまつりなどで利用したうえで市民からの意見を募り、検討していきたい」との方針を示した。